ここの家族はひじょうに仲が良く、その関係を将来に渡って継続的につづくよう願いを込め、それを住宅の計画の中で空間をうまく関係付けれないかと最初に考えました。
そして、それぞれの関係が個室にこもるのではなく、時によってはオープンになるようなプランの提案ができないかと考えた末に辿り着きました。
1階のそれぞれの個室は土間をはさんで向かいあう形です。
そして土間に面している建具を全て開放することができます。
解放した個室は土間に向かって大きく口をあけるように開き、それぞれの個室が連続しはじめます。
また、閉じると家族のプライバシーを尊重した個室となるのです。
また、2階ではリビングと水まわりとの間にデッキをはさみ込みました。お風呂に入っていても家族の様子が感じられ、逆にリビングやキッチンからも浴室の様子を感じ取ることができます。
つまり、家の中でどこでも家族の気配を感じ取ることができるのです。
こんな建築の計画や仕掛けが長く住み続ける家族の関係を影でサポートできればと考えています。
このコラムの執筆専門家
- 納谷 学
- (神奈川県 / 建築家)
- 納谷建築設計事務所 主宰
家は住む人のもの。芸術でも、敷居の高いものでもありません
日本の街並み、住環境を豊かな空間に変えたい。建築が出しゃばることなく住む人のための住宅を提案したい。皆さんの家への願いを最短かつ最適に適えたい。だから僕らに遠慮なく何でも話してください。住宅はあなたのものなのですから。※僕が納谷兄弟の兄です
044-411-7934
「祖師谷大蔵の住宅」のコラム
視線が抜ける書斎。(2009/10/22 10:10)
all about 出てます。(2)(2009/01/25 08:01)
明るいリビング(2006/05/20 00:05)
ロフトの使い方(2006/05/15 00:05)
開放的で明るい浴室(2006/05/05 00:05)