9.11を迎え - Webマーケティング全般 - 専門家プロファイル

小坂 淳
株式会社環 
東京都
ウェブ解析士マスター

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環の小坂です。

今日は2011年9月11日。

アメリカ同時多発テロ事件、いわゆる「9.11」から丁度10年を迎えました。

また、今年の3月11日に東日本を襲った「東日本大震災」から丁度半年を迎えました。

午後に東日本大震災の、夜にアメリカ同時多発テロの黙祷を捧げたいと思いますが、
この二つの事件は世の中を大きく変えました。

私が大学生時代に起きた、1.17阪神淡路大震災や3.20地下鉄サリン事件も
世の中を変えた事件ではりましたが、
9.11と3.11はそれまで日本をはじめ欧米各国等のいわゆる「先進国」が
進めてきたやり方の見直しを迫るものであったという点で後世への影響が大きいです。

・9.11について

9.11の時、創業2年目で、当時の事務所の一階にある居酒屋で飲んでいたときに
突然携帯にニュースが飛び込みあわてて事務所に戻った記憶があります。

欧米・キリスト教・技術革新中心の考えが文明の衝突を招き、
双方が理解できない「自爆テロ」的な攻撃、
それに対するミサイル攻撃となり、
イラク戦争やアフガン戦争や関連する混乱へと行きました。

この10年間を通して私が思い出したことに
「事実かどうかはわかりませんが」、三国時代の中国において、
諸葛亮孔明が南蛮の王者・孟獲に対して行った「七縱七禽」があります。

違う価値観がぶつかるときには、お互いがお互いの価値観を認めあり、
尊重することが大切です。
どちらが上ということではなく。
宗教や政治体制、文明、技術革新等それは全てに及びます。

ビンラディンにせよ、フセインにせよ、正しくないことを行っていたと思いますが、
それに対する対抗策を間違った結果、本来は味方になるはずの人たちも
敵に回し、敵を増やし、後に遺恨を残すということになりました。
なので、戦争に勝っても、未だ未解決で残っています。
(そういう意味では米国は日本を占領した時のようにうまくやれば、
 昨日の敵は今日の友にできたのではないかと思います。)

20世紀後半に統合の流れ(EUのような)と民族自決の流れ(ユーゴ解体のような)と
二つの反対の動きが同時に発生しました。
グローカル化とも思いますが、経済では一体性を保ちながら、価値観は多様化していく。
こういう時代だと思います。

「反」「親」「非」などが頭に着くことが流行りのようですが、
こういう考えは、二者択一を迫るもので、「共存」を否定するもの。
昨今の日本でも「反韓」というバカげた動きがありますが、
これも「国家の主権」と「価値観」等を混同した愚かな動きです。

技術革新やネット社会の浸透により、事実上国境は存在せず、
政治や人の心だけが国境を持っている。そういうギャップもあります。
いずれボーダレスな社会になると思いますが、
ボーダレスな状況、世界が狭くなったことを知らしめたのが9.11でした。

・3.11について

3.11の時は会社で仕事をしていました。
非常に長い、不思議な揺れで、最初は地盤沈下でも起きたのかと思ったものです。
衝撃を知ったのはテレビで仙台空港の映像を見たとき。
そして、何が何だかわかぬまま、車・家などが波で流されていき電信柱が
折れていく映像。

そして、原発。

これまで、反原発の動きがある際も、局所的な動きにはなりますが、
技術をもってすればなんとかなるというような「技術信仰」がありましたが、
それがないことが証明されたことが衝撃的でした。

つまり、人間は原発を作ることは出来ても、制御することは出来ない。
一度ことが起きると、周辺の街は人が住めなくなり、
解決には膨大な時間がかかる。

また、そこで初めて知ったことですが、原発が作る電力の比率は実は日本では
上昇していないんです。
原発の数が増えているのは、日本での電力消費量が20年前と比べて倍になっていること。
根本的な原因はそこにあります。
PCや携帯電話の普及があります。エアコンだって、昔は一家一台ぐらいでしたが、
今は各部屋にあります。
経済成長重視の元に、電力消費量を増やす方向に進んだことを
見直すきっかけになりました。

そして、ここでも9.11同様、馬鹿げた二者択一論が出てきます。
「反原発」というと「経済はいいのか?空洞化していいのか?」
「原発推進」というと「安全を軽視しすぎている」と。
特に「反原発」と「経済」を絡めるのは非常に愚かです。
ライフスタイルや生産活動のあり方、日本という場所で何をするのか(何をしないのか)、
などを長期的に考えて、改善していくことで、両立は可能な話です。

反原発といっても20年、もしくは50年・100年のスパンで、
代替エネルギーの開発、電力消費量の抑制、安全技術の革新などを
行う必要があり、明日から原発がなくなるわけではない。

原発推進といっても、今回の規模の津波が来てもびくともせず、
仮に事故が起きても簡単に復旧でき、放射性物質を放出しないような
技術開発を進めることで、安全は守れます。

原発の技術革新と代替エネルギーの開発、消費電力を抑える経済活動・人の活動の変化。
この3つは今までもありましたが、より重要性が増しました。

反原発の人はより代替エネルギーに力を入れ、原発推進の人は安全技術の開発に
全力をかける。
それだけのことであり、お互いが避難しあうことではない。
ネット社会で「小さい声も大きく聞こえる」ことで過剰反応が増している感もありますが、
3.11によって価値観の多様化・対立が進み、それがいい方向に進むように願っています。
もちろん私も活動したいなと。

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