今回は、柱状地盤改良という処置を地面に施すことで、規定以上の地面の耐力を確保しました。
柱状地盤改良は文字通り、柱状に地盤を適切な間隔で改良していく工法です。
「北茨城の住宅」は木造の平家建てなので、比較的建築としては軽い建造物なのですが、河川の近くで敷地が盛土の造成地のため、このような工法を選択しました。
このように、建設する場所の地盤によっては、建物本体だけではなく地面の中にもお金がかかることになります。
建築は、いくらしっかりとした箱をつくっても、地盤がしっかりしていないとその箱のまま傾いたり、沈んだりします。
以前に相談を受けたリフォームの案件では、造成地に適切な処置をしないまま建設してしまっていて、家全体が端から端までで10センチ以上も傾いていた事例もあります。
設計者としては、お金がかかる事なのでより経済的な処置をアドバイスできますが、土地によってまちまちなので、はっきりとした価格を設計の時点でお伝えできません。
ですから、工事金額とは別に少し余裕をもって現場をスタートし、イレギュラーな事態に対応できるように用意しておく事をすすめます。
工法と規模、地域格差はありますが、30〜40坪の住宅で、目安としては50〜100万円くらいではないでしょうか。
このコラムの執筆専門家
- 納谷 学
- (神奈川県 / 建築家)
- 納谷建築設計事務所 主宰
家は住む人のもの。芸術でも、敷居の高いものでもありません
日本の街並み、住環境を豊かな空間に変えたい。建築が出しゃばることなく住む人のための住宅を提案したい。皆さんの家への願いを最短かつ最適に適えたい。だから僕らに遠慮なく何でも話してください。住宅はあなたのものなのですから。※僕が納谷兄弟の兄です
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