- 平 仁
- ABC税理士法人 税理士
- 東京都
- 税理士
対象:税務・確定申告
- 近江 清秀
- (税理士)
- 平 仁
- (税理士)
副大臣、政務官も決まり、野田内閣がスタートを切った。
発足早々から小宮山厚労相によるたばこ税増税私案が提起され、
早速大増税への第一歩が踏み出された感がありますが、副大臣、政務官の
顔ぶれを見る限り、やはり大増税への布石を打っているように感じます。
財務副大臣には増税派の五十嵐文彦氏が留任。もう1人は難民支援の
国際NGO出身の藤田幸久参議院議員。正直、経済は弱いのでは???
財務政務官には元いわき市議で福島の現地対策本部長を兼務してきた
吉田泉氏が留任。三谷光男氏は松下政経塾の4期生で宮沢喜一氏が
蔵相を務めたときの大臣秘書官だった方。消費税には理解があるはずです。
厚労副大臣には、医療経済研究機構で研究部長を務め、
「国民負担の将来展望と財政・税制改革への提言」という著書もある
(私は読んでいませんが・・・)辻泰弘氏と、関連ポストでの不祥事が若干
気になりますが、厚労委員長を務めた牧義夫氏。参院厚労委員長だった
津田弥太郎氏も厚労政務官に就任し、社会保障と税の一体改革に対する
財源措置を含めた政策的継続性を保つ狙いが見えてくる。
いち早く現地入りし、復興支援に奔走した建設省OBの松下忠洋氏
(国民新党)が経産副大臣に留任。大蔵OBで民主党税制改正PT副座長の
北神圭朗氏を経産政務官に据える等、復興支援を踏まえつつ、本格的な
税制改正論議を行える人選が見えてくる。
また、総務副大臣には、陸前高田出身で、津波被害で両親と妻、長男らを
亡くした黄川田徹氏を起用した。黄川田氏は自身も仮設住宅に暮らす
被災者でもあり、早期の復興に最も尽力してきた人物の1人でしょう。
もう1人の副大臣は、地域主権を標榜する元柏市議松崎公昭氏。
総務政務官には、国民新党前政調会長の森田高氏が留任したほか、
元栃木県知事・元今市市長の福田昭夫氏、元宮古市助役の主濱了氏と、
地方自治を担ってきたベテランが配された。東北地方の復興支援とともに、
地域主権の確立を目指していく方向性を感じるところですね。
大蔵OBで鳩山内閣で財務政務官を務めた大串博志氏が内閣府政務官に
就任したのは、古川経財相のサポート役ということでしょうかね。
閣僚は大幅に若返った反面、経験豊富なベテランが副大臣や政務官に
比較的多く配されているのが特徴的ですね。(大串氏は若いですが・・・)
ただ、7日に開催された野田内閣下での初めての税調で配布された
資料には、これまでの議論を整理したものばかりで、新しく就任した
大臣らが共通認識を持つためのものに見えるのが気になるところです。
待ったなしに財源措置が必要な政策が目白押しなだけに、
「就任前に勉強してないのか!」と言いたくなりますね。
だから昔の自民党の派閥順送り人事を彷彿させるのかもしれませんね。
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