日経記事;日本人、シリコンバレーで相次ぎ起業 に関する考察 - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表
神奈川県
経営コンサルタント
専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

日経記事;日本人、シリコンバレーで相次ぎ起業 に関する考察

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 新規事業・事業拡大
  3. 新規事業・事業拡大全般
経営戦略 海外展開

皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

9月7日付の日経新聞に、『日本人、シリコンバレーで相次ぎ起業 スマホが追い風 世界展開しやすく、企業売却にも道 』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『米カリフォルニア州のシリコンバレーで日本人によるIT(情報技術)関連企業の創業が相次いでいる。スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)や、ソフトをネットワーク経由で使うクラウドコンピューティングの普及で起業コストが低下。世界展開のしやすさや、事業が軌道に乗った後に他企業へ売却するといった「出口戦略」の立てやすさも進出に拍車をかけている。

東京大学の助教や楽天の執行役員を務めた柴田尚樹氏(30)らは6月、利用者の好みに合ったスマホのアプリを紹介するサービス提供会社、アップグルーブスを設立した。利用者がスマホに登録しているアプリを解析し、選好を探し出す仕組み。8月のサービス開始から10日間で9万人程度が利用を始めた。

柴田氏は2009年にスタンフォード大学の客員研究員として渡米。シリコンバレーの空気に触れて起業した。「日本市場は成長が見込みにくい。大きい市場で勝負すべきだ」と判断。設立から間もない企業を中心に少額出資するファンド、500スタートアップスの支援を受けた。

シリコンバレーでネットワーク関連ソフトの開発会社を設立し、05年に売却した吉川欣也氏(44)は、米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を利用した電子楽器の開発会社、ミセルを設立した。インターネットに対応し、友人と楽曲の共有ができる楽器の開発を進めており、12年冬の発売を目指す。

吉川氏は「ITの中心地で大きくなれば世界で注目される」と考え、シリコンバレーでの再起業を決断した。このほど産業革新機構から600万ドル(約4億6000万円)の出資を受け、開発体制を強化する。

久保渓氏(26)はアプリ開発者向けにホスティング(サーバー貸し出し)サービスを提供するフラックスフレックスを設立した。同サービスは利用者の手続きを軽減し、利用容量を自在に増減できるのが特徴。

久保氏は「世界で勝てないサービスは日本でも生き残れない」とシリコンバレーで起業する道を選んだ。さらに「シリコンバレーでは大企業がベンチャー企業を買収する事例も多く、出口戦略が立てやすい」と話す。


現在の国内経済を立て直すには、多くの新規事業の立ち上げが必要です。事業分野は市場が拡大するものであれば基本的にどの分野でもOKです。

常識的には、環境、エネルギー、医療、福祉などの事業分野が、世界レベルで需要急増が見込まれますのでこれらの分野で差異化可能な技術・ノウハウで勝負することだと考えます。

どの分野で事業展開するのにも共通したプラットフォームになるのは、IT技術です。インターネット、パソコン、スマートフォン(スマホ)などの高級携帯端末、クラウドなどの活用です。

IT技術なしの事業展開は考えにくいです。

本日の記事は、IT技術自体で日本人起業家がシリコンバレーで新規事業を行うケースについて書いています。
確かにスマホやクラウドの普及でIT技術に関するコストが下がり、起業しやすくなったと考えます。

日本国内でもIT技術自体の使用コストは、米国と同様に下がっています。しかし、国内では、DeNAやGREEなどといった企業を除けば、ITの新規起業は難しい状態になっています。

多くのITベンダーは、下請け的な事業を行っています。政府や一部の自冶体は、補助金などでITベンチャーの育成を図っていますが、中々成果が出にくい状況にあります。

二つの理由があります。
一つは、起業コストの調達の難しさです。ITベンチャーを積極的に育てるファンド機能や組織的な育成支援機能がほとんどありません。

二つ目は、起業化し、ある程度成功した後の事業展開の難しさです。
国内では、実力あるITベンチャーが事業展開をしにくい環境にあります。ITバブルが崩壊した後この状況が続いています、

アメリカの場合、他ITベンダーや大手企業が実力のあるITベンチャーを買収し、技術・事業の発展・融合が常に動く土壌があります。ITベンチャーからみたばあい、出口戦略が立てやすいことになります。
アメリカの場合、事業売却した資金で新規事業を立ち上げる土壌が確立しています。

ITや環境、医療、エネルギーなどの分野で優位性を持つ起業家は、先ずアメリカで事業展開する方法もあります。積極的に出ていって欲しいと思います。

一般の日本人にとって難しさの一つになるのは、言葉。つまり英語でのコミュニケーションです。シリコンバレーに行っても、日本人だけでグループを作る傾向があるようです。

アメリカで事業を成功させるためには、英語でのコミュニケーションは必須です。習うより慣れろの精神で英語を勉強すれば、誰でも英語でのコミュニケーションが可能になります。
私自身の経験でも明らかです。

アメリカで事業を行う場合、積極的にアメリカの事業家や投資家とネットワークを構築する必要があります。
シリコンバレーは、優位性を持ったITベンチャーを評価する土壌があります。

事業スタート当初は、英語がそれほど使えなくても、説明資料を用意し、積極的な会話を試みれば、道は開けます。

また、企業化を円滑に行うために、英語による会話や事業家や投資家との接し方、企業経営の仕方などについて、専門家の支援を受ける方法もあります。

シリコンバレーにもそのような支援企業もありますし、日本国内にもその分野にたけた専門家がいます。

アメリカ社会に溶け込み、人脈を作って、シリコンバレーで成功する多くの日本人起業家が育つことを期待します。
これらのIT起業家が、日本国内のIT事業のすそ野を世界市場で通用するように、もっと力強く開拓・強化して欲しいと考えます。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(神奈川県 / 経営コンサルタント)
グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表

起業・企業存続の為の経営戦略立案・実行と、ビジネススキル向上

起業及び、事業拡大や経営合理化を目指す企業に対して経営コンサルを行います。大手メーカーで得た経験を活かし、補助金活用、アライアンスやM&A、市場分析に基づいた事業戦略策定・実行や事業再生を支援します。OJT研修でのビジネススキル向上を支援します。

カテゴリ 「経営戦略」のコラム