新興国、景気減速とインフレの板挟み - 海外ファンド・海外直接投資 - 専門家プロファイル

伊藤 誠
代表取締役
東京都
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新興国、景気減速とインフレの板挟み

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「知恵の木」流、日経ヴェリタス最新金融情報徹底解読
● 景気変調 もがく政策当局 ●
-2011年8月28日日経ヴェリタスp2より伊藤誠の特選記事 -

■新興国、景気減速とインフレの板挟み

利上げ→マネー流入→インフレ

インフレを抑えるために金利を上げると株価が下がります。
しかし、金利が上がることによって、海外からお金が流入し
国内のお金が増え、またインフレを起こす可能性があります。

一方、金利を下げると株価は上がりますが、
国内の銀行にあるお金が市場に流出し
それでもインフレを起こす可能性があるのです。

新興国では今株価が下落していますから、
本来政府は利下げをしたいのです。
しかし、ことは単純ではありません。
高インフレに悩まされてきた新興国は
ことのほか、インフレへの警戒心が強いからです。

ブラジルなどでは早ければ年内にも利下げに舵を切る
との見方もありますが、
ブラジルのルセフ大統領はこう語り、
市場の利下げ期待にくぎを刺したとのことです.
「私以上に利下げを切望している人もいないと思うが、
そう簡単ではない。やりたければできるというものではない。」

インドでも財務省のコシック・バス首席経済顧問が
8月16日、卸売物価指数は前年同月比で
「8月に10%近くまで上昇」と語り、
インド準備銀行は「利上げを続ける必要があるだろう」
との見通しを示しました。

中国でも温家宝首席が
「物価の安定をマクロ調整の主な目的とする基本方針は堅持する」
と明言しており、
景気の先行き不安が残るものの
当面インフレ退治に専念せざるを得ない状況となっています。

今年1月1日からの株価ですが、
中国では10%、
インドでは20%、
ブラジルでは25%も下がっています。

理由は簡単です。
金利12.5%の定期預金があるのに
わざわざ上がるか・下がるかわからない株に投資をしますか。

これは金融の世界での原則ですが、
「金利が上がると株は下がる、金利が下がると株は上がる」
という現象が起きているといえます。

日本の定期預金の利息は0.1%。なのに、
定期預金に預け続けるのは日本人ぐらいです。
これは世界的には非常識です。

米国も株価を上げたい(景気を良くしたい)ため
金利を下げ続け、実質0金利に近い状況になっています。

金利を上げると世界から高金利を求めお金が集まり
お金が集まると物の値段が上がります。

みなさんも財布の中に大金が入っていれば、
多少高くても高級レストランで食事をしませんか。

今、新興国で起こっている状況が
利上げ→マネー流入→インフレ・・・です。

悪循環の新興国は、
利下げを期待する市場との板挟み
神経戦となっています。

逆に先進国では利下げをしても株価が上がらず、
景気が浮上しないことに悩んでいます。

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