日経記事;上場企業の研究開発費, リーマン前に迫る に関する考察 - 成長戦略・競争戦略 - 専門家プロファイル

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日経記事;上場企業の研究開発費, リーマン前に迫る に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

8月27日付の日経新聞に、『上場企業の研究開発費 「リーマン前」に迫る』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。
 
『上場企業の研究開発費は2012年3月期に8兆4529億円と前期比8%伸びる見通しだ。リーマン・ショック前の景気拡大局面で、過去最高の08年3月期(8兆7057億円)に近い水準まで回復する。

自動車が4期ぶりに増加に転じるほか、電機業界も軒並み増やす。長期的な成長期待が大きい新興国市場向けや環境関連事業が主要テーマとなる。

有価証券報告書などに研究開発費を記載している3月期決算企業923社(金融・新興2市場除く)の計画を集計した。

自動車は抑制方針を転換し、7社合計で前期より10%多い2兆920億円を投じる。各社とも中長期の市場拡大をにらみ、次世代の環境車や新興国で需要が旺盛な新型の低価格車の開発を急ぐ。

伸び率が高いのは日産自動車。15%増の4600億円を充てる。仏ルノーとの連合で今後6年間に電気自動車(EV)を7車種売り出す計画で、開発費も増える。
ホンダは価格を大幅に抑えた新興国向け自動車などの研究を推進。3期ぶりに5000億円を超す見込みだ。

東芝の研究開発費は9%増の3500億円。次世代フラッシュメモリーや自動車向け電池などが主体になる。14年3月期までの3年間で合計1兆1000億円を投じる。

環境関連も重点分野になる。16%増を見込む三菱電機は、10月に兵庫県でスマートグリッドの大規模な実装実験を始める。「強い事業を継続的に強化する」(山西社長)という。

コマツは551億円と12%増やす。世界的な排ガス規制に対応するため、環境負荷の小さいディーゼルエンジンの開発や、中国など新興国で将来の需要拡大が見込めるハイブリッド型・電動型の油圧ショベル開発を進める。

三菱ケミカルホールディングスは有機太陽電池、バイオ素材などの開発に重点投資。パナソニックも太陽光発電や環境対応車向けリチウムイオン電池の開発を強化する。

収益環境が不透明な中でも、成長の呼び水である研究開発は削らないというのが日本企業の基本姿勢だ。欧米や中国、韓国の企業もEVや新エネルギーで開発攻勢をかけており、競争は激しさを増す。』


国内製造業は、新興国企業の競争力強化や異常な円高などの状況下、し烈な競争にさらされています。この競争を勝ち残るために、各社は技術力を強化し開発を急ぐ姿勢を鮮明にしています。

この積極的な開発への投資姿勢は、国内企業の意気込みが明確に示されています。今回の開発投資の特徴は以下の通りです。

・各社とも集中と選択を進めており、各社が経営資源を集中する重点事業分野が明確になりつつある。
・事業分野でみた場合、環境関連、バイオ、メディカル分野などの新成長分野が中心となり。
・地域、国でみた場合、新興国向け対応を強化する。など

自社の経営資源で不足するものは、M&Aや連携で補充・強化する姿勢・戦略も明確になっています。円高はM&Aの絶好の機会になっています。低いコストで他社や事業を買えるからです。数少ない円高のメリットです。

国内製造業の経営姿勢に間違いはなく、製造業者としての王道を歩いています。この姿勢をますます強化し、早期な商品化と市場導入を期待します。

中国や韓国の新興国企業も競争力を強化しており、国内企業は環境関連、バイオ、メディカルなどの新成長分野で海外企業に勝ち抜くことが重要です。

この為には、単なる開発だけではなく、新技術の事業化でも海外企業を圧倒し、売上・利益を確保していく経営が必要です。
最近、国内企業は最先端の技術開発を行うが、事業化で新興国企業に遅れを取るケースが増えています。

経営のスピードアップを図り、積極的な営業対応で海外企業との競争に勝ち残り、美味しい果実を取られないようにする必要があります。


また、韓国などの新興国は低い税金や各種優遇策で国内製造業の自国内への進出を後押ししており、貴重な国内製造業の開発・技術ノウハウが流出するリスクがあります。

政府は、国内企業の開発投資を後押しする必要があります。新成長分野への開発投資に対する大型減税とか規制緩和などの施策を早期に実行する必要があります。

国内企業の売上・利益が拡大することにより、国内経済が活性化します。国内企業が売上・利益を伸ばすためには、海外市場の開拓・輸出を強化することが重要です。

現在の円高対策の一つとして、国内企業が新規開発投資や新事業立ち上げを行いやすい施策の実現を新政権に期待します。

大手製造業が活性化すれば、中小企業の事業環境も好転し、ポジティブスパイラルに入ります。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁

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