インターネットを通じて物件探しを出来るようになって随分経ちます。
市場に出ているほとんどの物件が、
どこの不動産業者でも扱えるという事実も大分浸透してきました。
不動産業者に対する接し方も確実に変わってきました。
物件をもって業者に問い合わせるのではなく、
営業マンで付き合う業者が選ばれる時代になると思います。
しかし、長期間物件を探し続けている人や、
中々出てこない希少価値がある物件を探しているお客さんに、
ピッタリの物件をたまたま紹介したのが、
昨日、今日知り合った営業マンだったとしたら?
その物件の担当者が経験豊富なベテランだろうが、
入社3カ月の新人だろうが、
極論するとアルバイトだろうが、
お客さんはその物件の購入を決めるはずです。
今まで親身になって物件探しを手伝ってくれた、
不動産業者の営業マンがいたとしたら?
義理があるのでその営業マンを通して買いたいと、
物件の担当者にお願いするかもしれません。
しかし当然のことながら、
自分の担当する物件を欲しいと言っているお客さんを、
他の不動産業者に譲るお人よしな不動産業者などはありません。
申し訳ない・・・と今まで探してくれた営業マンに断りを入れて、
探し求めた物件を購入するのです。
今までに築き上げた人間関係や信頼関係を、
一発でひっくり返す物件というのは確かに存在します。
それだけ物件の持つパワーというのは大きいものです。
ただ、物件の持つ力は確かに大きく、
立ちうち出来ないフィールドかもしれませんが、
それだけに左右されてしまってはいけませんね。
今の仲介業者に求められている技量というのは、
その部分なのではないでしょうか?
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