家を建てる際には、
ハウスメーカーであったり建築士が、
役所に建築概要書を持っていき、
「こういう家を建てますが良いですか?」
とお伺いを出して、
「建てていいですよ」
と許可をもらわないといけません。この一連の流れを、
「建築確認を取る」
といいます。
本来、1件の建築確認では1件の家しか建てられないのが原則ですが、
例外として2件、3件と建てられることもあります。
「ニコイチ」というのは1件の建築確認で2件の家が建っていることで、
「サンコイチ」というのは3件、「ヨンコイチ」では・・・と続きます。
いわゆる昔の長屋、最近ではおしゃれにテラスハウスと呼んでますね。
単独での再建築が出来ないのが普通ですが、
こちらも例外があります。
その際、以下の条件を満たしていることが必要です。
1.建物がそれぞれの土地上に建っている
2.それぞれの土地が道路にちゃんと接しているなどの建築条件を満たしている
上記の条件を満たしていれば、
建物の一部がくっついていたとしても、
その状態を是正(切り離す)することが出来れば、
単独での再建築は可能となります。
単独では再建築不可の物件を、
詳しい説明無しに買わされてしまい、
売却するときになって初めてその事実を知った、
というお客さんに何度か遭遇したことがあります。
恐ろしいことに重要事項説明書には、
その旨の記載は一切ありませんでした。
お客さん「柱を残せば建てなおすことが出来ると言われたんだけど」
私 「それってリフォームですよ」
ここまで来るともはや詐欺です。
正確に言うと、ある一定規模のリフォームを行う際にも、
建築確認の取得が必要です。
中には建築確認を取得せずに、
無許可で建築や大規模リフォームしてしまう建設業者さんもいますが・・・。
その建物は当然違法建築物になります。
売るときに苦労することになります。
いくら現状住めると言っても、
再建築が出来ない物件は資産価値がグッと落ちることになるますので、
安易なリフォームはお勧めしませんよ。
こんな物件がいわゆる「ニコイチ」物件です。
4件あるからヨンコイチ(あんまり言わないですけど)かな?
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