不動産売買は大きく 1.契約 と 2.決済 に分かれます。
1.仮契約、2.本契約と呼ぶこともありますが、
実際に契約書を交わすのは1.ですから、
1.契約、2.決済というのが妥当なのではないかと。
契約時には、売主・買主双方が契約書に署名・捺印をして、
手付金の授受が行われます。
決済時には、司法書士に所有権移転登記や、
抵当権抹消登記の手続きを依頼して、
金融機関が融資を実行し、売主に残代金を支払います。
決済は不動産取引の締めくくりで、
大きなお金が動き、関わる人数も多いので、
失敗は許されるず何度やっても緊張します。
当日は残代金の他に、
固定資産税や管理費の日割り精算、
司法書士に支払う登記費用、
火災保険料や仲介手数料といっぺんにお金を動かします。
厄介なことに、売主さんのもらうお金と、
買主さんの払うお金を互いに相殺することが多い為、
お金の流れが余計に分からなくなります。
言われるがままに出てきたお金を支払って、
いつのまにか終わってしまっている・・・
こんな感じを受けるはずです。
事前に不動産業者と決済の打ち合わせをしておくのが賢明です。
例えしっかり説明を受け、
その場では理解出来たとしても、
普段にはない緊張感により
「あれ、このお金はなんだっけ?」
と忘れてしまうことは多いです。
「契約してしまえば、後は安心」
とばかりに、決済までのフォローを怠ってしまう不動産業者がいますが、
そんな担当は失格です。
物件を紹介して融資を引き出すだけで、
高い仲介手数料をもらえるわけではありません。
決済まで気を抜かずに、
不動産取引のプロとして仕事を全うするのが、
本来の不動産営業マンです。
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