それが本音です。
建築は竣工を迎えた時、クライアントはもちろんですが、我々計画する側にも大きな喜びと満足感があります。特に今回のプロジェクトは紆余曲折の中、辿り着いたのでこちら側の喜びもひとしおです。
親世帯には桐のフローリング、子世帯にはインディアンローレルのフローリングを床と天井に貼り、自由な平面計画がデザインでも表現できるように計画しました。
桐は柔らかいという欠点がありますが、断熱性能と防臭性、防虫性に優れています。2階の親世帯は、3階の子世帯に比べてひかりが入りにくいわけですから、その色合いも部屋を明るくするのに貢献しています。
また、インディアンローレルは比重の重い材料なので、遮音性に優れ、2階の親世帯に迷惑をかけない落ち着いた空間を演出することと思います。
まだ引っ越しして間もないため、使い勝手などの評はいただいていませんが、2階が塗装の臭いがしないなど、桐の効果はすでに出ている様です。
また住宅は出来た時、あらためてクライアントとの長いメンテナンスを含めたおつき合いが始まるわけですから、住んでからもずっとお話が聞ければいいと思っています。
このコラムの執筆専門家
- 納谷 学
- (神奈川県 / 建築家)
- 納谷建築設計事務所 主宰
家は住む人のもの。芸術でも、敷居の高いものでもありません
日本の街並み、住環境を豊かな空間に変えたい。建築が出しゃばることなく住む人のための住宅を提案したい。皆さんの家への願いを最短かつ最適に適えたい。だから僕らに遠慮なく何でも話してください。住宅はあなたのものなのですから。※僕が納谷兄弟の兄です
044-411-7934
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