権利処理
信用取引では、制度信用銘柄の買建玉または売建玉に、権利(配当など)が発生した場合、買い方・売り方が不当な利益を得ることのないように、適正な処理を行います。これを権利処理といいます。
貸借銘柄の株主である証券金融会社が、株式の発行会社から権利を受け取り、権利処理価格を決定したうえで、証券会社を通して買い方・売り方に権利処理を行います。
※建玉(たてぎょく)とは、未決済の状態にある取引のことをいいます。信用取引の顧客は、買付資金や売付株券を期限までに返済します。この返済がまだ済んでいない状態にある買付資金や売付株券のことを、建玉と呼んでいます。
配当金の権利が発生した場合、権利処理として、配当金相当額の受払いを行います。受払いは、税引き後の金額で行います。
証券金融会社は、発行会社から受け取った配当金と、売り方から徴収した配当金相当額を買い方に分配します。
買い方は、資金を借りて株式を購入し、その株式を所有しています。従って、配当を受取ります。
売り方は、株式を借りて売却しているため、株式を所有しておらず権利落ちとなります。従って、配当金相当額を支払います。
このコラムの執筆専門家
- 大黒たかのり
- (東京都 / 税理士)
- 大手町会計事務所 代表税理士
資産運用と節税のことならお任せ下さい。運用会社出身の税理士。
今の運用に満足ですか。今の税金の支払に満足ですか。今の相続対策に満足ですか。不安な時代だからこそ、確かな情報と信頼できる相談相手が必要です。運用も節税もすべてオンリーワンのオーダーメイド。土日早朝深夜も対応する身近なパートナー。
03-3518-9945
「投資運用」のコラム
NISA よくある質問その3(2013/09/06 12:09)
NISA よくある質問その2(2013/09/05 12:09)
NISA よくある質問 その1(2013/09/04 11:09)
投資案件の紹介(ホテル)(2013/04/15 09:04)
個人向け復興国債と個人向け国債(2011/12/05 11:12)