- 森 滋昭
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こんにちは、東京港区の公認会計士 森 滋昭です。
日経の夕刊に、「海外へ転職 希望者続々」という記事が載っていました。
紹介大手のJACリクルートメントに、今年1~6月に登録した海外勤務希望者は約4千人で、前年同期の2倍強。
新規登録者に占める割合でも1割強になり、希望地も、高成長の続く、シンガポールのなどの東南アジアや、中国などに応募する例が多いそうです。
リクルートの中国・上海の現地法人でも、4~7月の登録者が、1~3月に比べて7割増えたそうです。
今までは、ユニクロなどの大手が、国内採用者のうちで、外国人を増やす例が報道されていました。
例えば、2011年度の計画は、
・ユニクロ 450人中、外国人を70人
・パナソニック 1390人中、外国人を1100人
・ローソン 60人中、外国人を20人
こうした企業は、まだそんなに多くはないかもしれません。
今回、人材流出と言っても、JACリクルートメントへの登録は、まだ約4千人です。
しかし、成長セクターが国内からアジアに移り、日本企業が進出するのを追いかけて、人材の流出、そして人材の取りこみが始まっているのです。
ビジネスは「人」、「物」、「金」といいます。
アジアの急成長で、「物」や「金」はすでに動き出しています。
いよいよ、「人」も動き出し、「外から内」だけではなく、「内から外」というふたつの流れが起こり、人材のグローバル競争がはじまったのではないでしょうか。
ところで、IFRS導入は延期されましたが、それでも経理関係では、IFRS関連の人材ニーズが強くあります。
IFRSに関連して、
・国際会計基準検定(IFRS Certificate)や、
・BATIC(国際会計検定)®
といった資格の人気が高まっています。
また、米国公認会計士(USCPA)の受験が日本国内でも出来るようなりました。
このように、日本国内でも英文会計ができる人材が育ってきています。
もともと経理業務は、簿記ができて、すこし英語ができれば、営業や人事等の職種と比べて、海外でも仕事がしやすい職種です。
今まで経理畑は、比較的、内向な職種でした。
しかし、これから人材の国際化がはじまった時に、実は経理関連が先鞭をつけていくかもしれませんね。
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このコラムの執筆専門家
- 森 滋昭
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