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日経記事;『パソコン30年,ネット進化で脱「標準」』に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

8月11日付の日経新聞に、『パソコン30年、ネット進化で脱「標準」使いやすさ、選ぶ基準に』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

現在の標準的なパソコンの原型「IBM-PC」がデビューして12日で30年になる。
市場はまずビジネス需要を軸に拡大し、中核部品を独占供給する米インテルと米マイクロソフト(MS)が世界標準になった。

だがインターネットと高速無線が生活空間の隅々に浸透。MSのOS(基本ソフト)を搭載したパソコンの優位性が薄れる一方、直感的な操作ができるスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)も登場した。新たな競争を勝ち抜くため、パソコン関連メーカーは自己変革を求められる。

「ようこそIBM」。1981年8月にIBMが「5150」を発表すると、草創期のパソコン市場を主導した米アップルは小ばかにしたような全面広告をウォール・ストリート・ジャーナル紙に載せた。だがアップルの地位を脅かしたのはIBM自身ではなかった。

5150はIBMのコンピューター史上で初めて、頭脳に当たるCPU(中央演算装置)とOSに他社製を採用した。

CPUはインテル製、OSはMSの「DOS」だ。しかもIBMは両社に、他社製パソコンに同一製品を供給することを容認。キーボード配列などを定めた細かい仕様書まで公開した。

「IBM-PC」発売から30年の今年、レノボ・グループは進化したノートパソコンを投入した

インテルの半導体とMSのOSがあれば、IBMと同じ仕様のパソコンを作ることができる――。デルなど新興企業が多数登場したことで、IBMは激しい価格競争にさらされて市場シェアが縮小。
2004年に中国のレノボ・グループへの事業売却を決め、パソコンから撤退した。

それでも市場全体ではIBM仕様のパソコンメーカーが増えたため、アップルは苦戦する。

MSのOSが様々な応用ソフト(アプリ)や周辺機器を動かす共通基盤(プラットフォーム)になったからだ。アップルは独自OSを門外不出にする戦略にこだわったためシェア争いで劣勢になり、90年代後半には倒産の瀬戸際まで追い込まれる。

一方で、中核となるOSや部品を供給するメーカーが潤うパソコン産業のパラダイムを変える動きも静かに始まっていた。
 科学者のティム・バーナーズ・リーがワールドワイドウェブ(WWW)の標準仕様を91年に発表。その後、無数のウェブサイトが同仕様にのっとって作られる。

サイトを利用するには、閲覧ソフトが動けばいい。一般家庭にもウェブが幅広く普及するにつれて、閲覧ソフトを動かす端末のOSやCPUは何でも構わなくなっていった。

さらに、21世紀には複数の接点で操作できるタッチパネルの技術進化や無線の高速化などが進行。スマホやタブレットといった従来のパソコンとは全く違った端末で、場所を選ばずにネットやアプリを活用することが可能になった。

アップルは21世紀にこの「脱パソコン」のパラダイムシフトの波にうまく乗り、時価総額でMSを抜いてIT産業のトップに立った。
多くのユーザーを獲得したスマホのiPhone(アイフォーン)がその典型だ。

iPhoneは端末とOS、アプリ流通の仕組みまでを1社で提供する垂直統合モデルが特徴だ。
iPhoneのヒットは、ネットを閲覧したり各種のアプリやサービスを利用したりするための端末でMSのOS搭載などが必須条件ではなくなったことを決定づけた。

ネット検索最大手の米グーグルがパソコンOSに参入するなど、OSも多様化が進みつつある。
もはや、端末には技術仕様の世界標準がなくなり、利用者にとっての魅力や使いやすさで選ばれる時代に突入したといえる。そのため、完成品、OS、部品を問わず、メーカー各社は新たなパラダイムに対応することが不可欠になっている。』

IT業界では、プラットフォームを構築・支配したものが覇者になります。このプラットフォーム上に多数の顧客が集まり使うようになれば、このような顧客にサービスを提供したいアプリソフトなどのITベンダーはそのプラットフォームに群がります。

このような動きが強まると、ポジティブスパイラル的にプラットフォームの市場価値が上がります。
かってのマイクロソフトとインテルのウインテル連合は強固なプラットフォームをパソコン市場で構築しました。

インターネットの普及と共に、グーグルは検索エンジン分野で覇者となり、Webサイト上で全ての仕事や遊びを出来る仕組み作りを強化しています。
Webページでは、マイクロソフトのIEよりも検索を含めた動きが早い、Chromeを開発・提供し、Webサイト市場でプラットフォーム化を強化しつつあります。

また、グーグルはスマートフォンやタブレットPCなどの携帯情報端末用に開発されたAndroidをOSとしうて無償提供し、当該市場でのプラットフォーム構築を急いでいます。

グーグルの狙いは、ネット環境があれば、Webサイト上で何でもできる環境を作り、検索エンジン覇者としての市場支配力を強め、広告収入などを安定的に確保することにあります。

アップルは、独自路線でパソコンからスマートフォン、タブレットPCで排他的なハードウエアとソフトウエアからなるプラットフォームを作り、他社の参入は一切できない世界を作っています。

斬新なデザイン力によるハードウエアの魅力と、多くのアプリソフトをネットからダウンロードできるソフトウエアの組み合わせで独特のApple Worldとなるプラットフォームを構築しています。

かってのパソコンのようにWndows OSが絶対的な支配力を持っていた時代とは異なり、Webサイト上での情報の提供や閲覧が主になると、ハードウエアに搭載されるOSは重要でなくなり、使いやすさとセキュリティがしっかりしていれば何でもよいと言うことになります。

この環境下で考えますと、プラットフォームはWebサイトになります。国内企業は、Webサイトをプラットフォームととらえて、事業展開を考える必要があります。

国内のハードウエア企業やITベンダーは、Webサイトをプラットフォームととらえて、様々な端末やアプリサービスを世界市場で提供することが重要です。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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