- 牛田 雅志
- ブレインリンク・コンサルティング株式会社
- 税理士
対象:会計・経理
同じ仕事を長期間権限委譲することによるリスクがあります。
そのリスクとは、業者との癒着、任せっきりによる業務監視機能の低下などです。
従って、定期的に配置転換を実施することが内部統制上必要です。御社がお付き合いしている銀行の担当者は2〜3年毎に代わっていませんか?
銀行は長期間同じ会社を担当をするリスクを軽減させるため配置転換を行っています。
企業で特に配置転換が必要な部署は仕入部門と経理部門です。
業者に対し優越的地位にある部署とお金を扱う部署だからです。
仕入部門には業者からの誘惑が多いです。接待や金品の贈与などがそうです。経理部門は横領の誘惑があります。
配置転換が無理な場合には、内部監査等により業務を定期的に監視することが必要です。
業務担当者を放置しておいてはいけません。
「配置転換するほど人はいないよ」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
内部統制の基本は、不正ができない仕組みを作ることです。配置転換ひとつとっても大きなリスクが隠れているのですよ。