- 小松 俊明
- リクルーターズ株式会社 経営コンサルタント (専門/人材ビジネス)
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:仕事・職場
- 須貝 光一郎
- (ビジネスコーチ、経営者コーチ)
- 阿江 忠司
- (ビジネスコーチ)
転職市場にいる方の中に一定の割合で、「希望勤務地は海外」と明記している人を見かけます。これはおそらく多くの転職エージェントに違和感を与えていると思います。
最近の若者は海外で働きたくないそうですが、若い頃、私も海外で働きたいと思っていました。だからこそ総合商社に入り、貿易部門に配属された時はうれしかったですし、後に実際に海外で働いてもいます。
そんな私でも、転職活動をしている人が、「希望勤務地は海外」と言うことに、一定の違和感を感じます。
海外で働きたい日本人がいるのはわかります。しかし、です。
転職と同時に、つまりまだまったくその人物のことをわかっていない会社が異国の地に赴任させるということはほとんどなく、よほど緊急な事情で海外進出してしまった中小企業が、社内にどうしても海外駐在できる社員がいないので海外要員として中途採用したいというケースが稀にあります。
但し、これは非常に珍しいケースです。
国際部門で、将来が意外駐在もあり得ると言う求人はあります。しかし、これは海外駐在にいつなるかわからないため、当面の勤務地は本社がある東京となります。
そもそも転職活動をしながら「勤務地は海外希望」という人のキャリアには、一定の特徴(パターン)があることに気づきました。大体、次のいずれかのパターンの方が多いように思います。
>海外志向があるが、今の会社ではそれが実現できそうにない
>過去に海外駐在経験があるが、しばらく遠のいている(おそらく今の会社には機会がない)
>語学が得意であるが、それを発揮する場が今の職場にはない
>海外生活にあこがれが強く、日頃から海外旅行などによく出かけている
>海外生活は生活が豊かになるので、もう一度その経験をしてみたい
私自身、海外生活を12年してきた立場からすれば、もちろん海外生活の楽しさは本当によくわかります。しかし、転職と同時に海外勤務を希望する人の希望と、実際に求人を出す企業の意向があまりにも現実的にかけ離れているため、やはり「勤務地は海外」と言う人がものすごく損をしている場面を目の当たりにしています。
少なくても転職エージェントの多くは、このような希望を持つ人のことはかなり警戒しているはずです。それはそうした人の転職が希望通り実現する確率がとても低いことを知っているからだろうと思います。
本件はなかなか難しい問題ですね。
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