驚くばかりの愚策~武雄​市公式サイト、Facebookに完全移行 - ホームページの保守・運用 - 専門家プロファイル

谷口 浩一
株式会社チームデルタ 代表取締役
千葉県
Webプロデューサー

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対象:ホームページ・Web制作

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驚くばかりの愚策~武雄​市公式サイト、Facebookに完全移行

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サイトプロデュースの現場から 自治体サイトってどうなの?

「市長がはまっている」佐賀県武雄市、
市のページをFacebookに完全移行へ

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7月29日、こんなニュースがネットを流れました。
こちらが元記事です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110729-00000043-zdn_n-ine


さすがに、耳を疑いましたが
確かに、本日、8月1日、武雄市の公式サイ
トは、facebookに移行したようです。



こんにちは。
チームデルタの谷口です。


こちらが新しいURL。
http://www.facebook.com/takeocity

元のURLからのリダイレクト先もここ。


何んと・・・
ウォールに接続します。

そして、「HOME」は別に存在します。。
約1時間以内に武雄市から発信された情報
が表示されます。
おそらく、今後も短時間で入れ替わると
思われます。
要するに、とどまることを知らない、言って
みれば、時間の経過でどんどん表示内容が
更新されるような早い流れを持つページが
自治体の公式サイトトップページって
ことなんです。


facebookですから、ウォールがトップって
当たり前ってことかも知れませんが、

例えば、


・夜間救急担当医が知りたい

・緊急・防災情報が知りたい


こんな要望を持って武雄市サイトにアクセ
スする人たちにとって、この考え方は
いかがでしょうか。


自治体サイトは、その地域の住民にとって
重要なメディアです。


ついでに、”夜間救急担当医が知りたい”
場合、ウォールから何回クリックしたら
そこにたどりつけるか、試してみてください。


これは正直、いただけないです。

 
市長自身が日本ツイッター学会会長 兼
日本フェイスブック学会会長とのことで
トップダウンでやっちゃったんだろう
と思いますが、いろんな視点から問題あ
りです。

 

重要な問題から1つ2つ書いてみます。
まずは運用。

さきほども書きましたが、自治体サイト
は地域住民の情報ステーション。

 
夜間も緊急時も含め、非常に高い可用
性が求められます。

facebookに限りませんが、無料の人気
サービスが時々使用できなくなること
をみなさんを含め、多くの方々が経験
しているところです。

 
また、facebookページは、iframeを
使うのが原則。
よって、市の全てのコンテンツは市が
独自にホスティングしなければいけま
せん。

すなわち、市のコンテンツにはアクセ
ス可能でも、facebookが止まると閲覧
できなくなります。
これもシステム的に回避できなくは
ありませんが、武雄市の場合はいかが
でしょうか。
facebookが止まると、緊急を要する
情報すら知ることはできなくなって
しまうんでしょうか。
 


もう1つの問題。

facebookページは3構成。
そのうち利用者に割り当てられるのは
中央エリアで、ここのサイズは、
520×800ピクセルです。
この入れ物にiframeを通して自前サイト
から流し込みます。

 
問題なのは、このサイズ。
520ピクセルを越えれば横スクロール
バーが表示されます。
縦が800ピクセルを越えた場合、縦にも
横にもスクロールバーが表示されます。
縦スクロールバーが横520ピクセルの一
部となるためです。

 
まぁ、この問題に関しては、回避する
方法があり、武雄市でも導入されている
ようです。

 
しかし、facebookという


【一企業が提供する無料サービス】


は、いつレイアウトやシステムの基本
構造に手を入れるかもしれません。

facebookプラットホームは、facebook
の利益にかなうように、今後も変化し
ていくはずです。
彼らがそれを決断する際、
【武雄市の公式サイト】について心配
することはありえません。


また現在、多くの自治体サイトは、XGAの
ディスプレイ(1,024×768ピクセル)を
想定して設計されはじめています。
この場合、コンテンツは最大幅960前後
で設計されます。

何故、サイトの幅が拡大の一途をたどる
かというと、それは明らかに閲覧性を
高めるためです。
とても読みやすくなります。

 
facebookをベースにした武雄市の場合
すべてのコンテンツは520ピクセル以下
の設計を余儀なくされますので他の自治
体サイトに比べ、閲覧性は相当に下がり
ます。

 
何も、自治体サイトのソーシャルメディ
ア利用を否定しているわけではありま
せん。
ソーシャルメディアと親和性の高いサイ
トを設計することはとても有益だと思い
ますし、奨めたいくらいです。

 

例えば、facebookやTwitterの利用例と

して、

 
■米子市
http://www.facebook.com/Yonago.city

 
■米子市公式キャラ ヨネギーズ
http://www.facebook.com/negita.yonago

 
■うまいもんどころ茨城
http://twitter.com/umaimon_ibaraki

 
■千葉市広報課
http://twitter.com/Chiba_city_PR

 

などは素晴らしい取り組みだと思います。

 

だけど、、自治体サイト本体のfacebook
化には、やはり多くの疑問を感じざるを
得ません。


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