日経記事;省エネベンチャー 資金調達シリコンバレーに関する考察 - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表
神奈川県
経営コンサルタント
専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

日経記事;省エネベンチャー 資金調達シリコンバレーに関する考察

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 新規事業・事業拡大
  3. 新規事業・事業拡大全般
経営コンサルタントの活動 海外展開支援

皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

7月27日付の日経新聞に、『「省エネ」ベンチャー、相次ぎ資金調達 シリコンバレー』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『米シリコンバレーなどで、省エネ事業を手掛けるベンチャー企業の資金調達が相次いでいる。エネルギーの使用を制御するソフトウエアや省エネ効果の高い照明器具を開発する企業だ。

新興国メーカーが攻勢をかける太陽電池分野の資金調達は減少傾向。代わりに価格競争に巻き込まれにくく、必要資金が小規模な領域への資金流入が増えている。

統合基幹業務システム(ERP)最大手、独SAP出身のアミット・チャタジ―氏が2008年に設立したハラ(カリフォルニア州)は米GEが出資するエネルギー・テクノロジー・ベンチャーズなどから2500万ドル(約20億円)を調達した。

ハラは企業がエネルギーの利用状況を監視・分析し、使用量を抑制するためのソフトを開発しており、コカコーラや小売り大手のセーフウエイといった米有力企業を顧客として抱えている。

調達した資金は海外事業の拡大に充てる方針。日本では伊藤忠商事系のベンチャーキャピタル(VC)が国内の事業拡大に協力する。

LEDを利用した照明器具も投資先として関心が高まっている。LED照明の長寿命化につながる高効率な放熱システムの開発を手掛けるヌヴェンティック(テキサス州)はGEなどから1000万ドルを調達。

照明向けの微細な半導体を開発するQDビジョン(マサチューセッツ州)も2200万ドルを確保した。

トランスフォーム(カリフォルニア州)は、著名投資家ジョージ・ソロス氏のファンドなどから2500万ドルの投資を受けた。
窒化カリウムを使うことで電力ロスを減らすことの出来る電源装置を開発しており、有力VCの支援を受けて開発体制を強化する。

省エネを事業領域とするベンチャーの資金調達の拡大は世界的な流れになりつつある。米調査会社のクリーンテックグループによると、4~6月期に省エネベンチャー投資総額は1~3月期比33%増の4億7200万ドルとなり過去最高。

巨額資金が必要な太陽光・太陽熱発電やバイオ燃料などを上回り、最大の投資分野となった。

太陽電池では中国メーカーなどとの価格競争が激化し、「汎用品となりつつある分野でVCの投資意欲が低下している」という。

太陽電池ベンチャーの米ソリンドラがIPO計画を取り下げるなど、資金調達のメドが付けにくくなっていることも投資先としての魅力低下につながっている。』


上記記事は、アメリカのベンチャーが省エネ関連に大幅な開発・投資を行っていることを示しています。
世界的な電力不足、地球温暖化対策などの観点から省エネが大きな事業機会になると判断しています。

LED照明器具の普及を見据えた、長寿命化や電源装置開発も進んでいるようです。
ITを活用したソフトウエアと半導体や電源装置などのハードウエアの両面での開発が進んでいます。

国内企業も省エネ分野で多くのベンチャー・中小企業が開発活動を活発化しています。
これは上記記事に書いてあります通り、必要資金が少額ですむソフトウエアやハードウエアの開発中心で対応できるためです。

しかも省エネ対応に関するソフトウエア・ハードウエアの世界的な需要は今後右肩上がりで伸びていきます。LED照明もその一つです。

ここにアメリカや国内のベンチャー・中小企業が目を付けて、差異化出来ればオンリーワン企業として優位性を保ち、価格競争に巻き込まれなくてすみます。
同時に、環境対応や省エネ化にも貢献できます。

国内のベンチャー・中小企業は、今後アメリカのベンチャーとの激しい競争に直面する可能性があります。
アメリカのベンチャーの開発した技術・製品の性能が良ければ、国内企業や国民は間違いなくそれらを使うからです。

省エネは、待ったなしの状況になっているためです。国内ベンチャー・中小企業にとって世界市場で戦える大きなチャンスがあります。

アメリカのベンチャーとの激しい競争を勝ち抜ければ、世界市場での事業展開が可能になります。
省エネは国内企業のお家芸です。過去のオイルショックもこのお家芸で勝ち残ってきました。

今回の省エネはスマートグリッドに代表されるようにIT技術が活用されることです。
アメリカのベンチャーはIT技術が得意です。

国内企業は、このIT技術を活用した省エネ技術を活用・実用化する必要があります。
厳しい戦いになる可能性がありますが、ソフトとハードをうまく組み合わせて日本人が得意な改良技術で、差異化を図っていくことがポイントの一つです。

私が支援しています製造業者の中に省エネ対応技術・商品の開発を積極的に行っているところが数社あります。これらの会社に言っていますのは、開発は世界市場を見据えて行うことです。
対象市場は、日本及び、欧州とアメリカとしています。

これらの地域に対応した技術・商品で差異化出来れば大きな事業になる可能性があります。
開発段階で対象地域の安全規格対応を行っておくことも肝要です。アメリカの場合、UL規格。欧州の場合、CEマーク対応などです。

日本、欧州、アメリカの地域で売れれば、他の地域で要求される安全規格などの要求を満たすことが出来ると考えます。


ところで国内ベンチャー・中小企業が直面している課題の一つに資金の確保があります。
政府にお願いしたいのは、この成長分野への投資税や事業税の減額と、開発資金調達支援です。補助金や政府保証による金融機関からの融資などを積極的に行って欲しいと考えます。
国内には有効なVCがないためです。

ベンチャー・中小企業による省エネ対応技術・商品を国策として積極的に支援して、輸出産業に育て上げることが必要です。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(神奈川県 / 経営コンサルタント)
グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表

起業・企業存続の為の経営戦略立案・実行と、ビジネススキル向上

起業及び、事業拡大や経営合理化を目指す企業に対して経営コンサルを行います。大手メーカーで得た経験を活かし、補助金活用、アライアンスやM&A、市場分析に基づいた事業戦略策定・実行や事業再生を支援します。OJT研修でのビジネススキル向上を支援します。

カテゴリ 「経営コンサルタントの活動」のコラム