「71歳娘を道連れ91歳母が心中か」という新聞記事 - 医療経営全般 - 専門家プロファイル

福岡 浩
有限会社業務改善創研 代表取締役 業務改善コンサルタント
神奈川県
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「71歳娘を道連れ91歳母が心中か」という新聞記事

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7月23日朝日新聞朝刊社会面のほんの小さな記事です。記事によると、71歳の娘と91歳の母は二人暮らしだったようです。91歳の母親は、認知症とてんかんの71歳の娘を介護していたとみられ、仏壇に母親が書いたとされる遺書があったそうです。

最近は、新聞を取らなくなった家庭も増えていますので、こんな記事を見ることもないかも知れません。インターネットで検索すると、本件はasahi.comにも記事がありました。

さて、信じられないようなこの記事を何度も読んでいると、「これはめったにない異例のケースだろう」と思いたい半面、いつでもどこでも起こり得る事件ではないかと思えてきます。91歳の母親が71歳の認知症の娘を介護していたということから、地域や近隣との接触がなかったのではないかと想像します。あるいは、母親が地域や行政の支援を拒んでいたのか、色々と考えられます。

いわゆる「老々介護」は、要介護状態の夫を年老いた妻が介護するという構図で、その逆もありますが、最近では「認々介護」というケースも増えています。老夫婦がともに認知症で、一方が軽度の認知症のため、最低限の介護が出来る状態ですが、実際には様々な問題が生じています。

今回の事件は今までにはなかったケースで、超高齢の母親が認知症の娘を介護していましたが、周囲の支援がどれほどあったのか気になります。このような実態はなかなか把握できていないようですが、確実に増えていることだけはわかっています。高齢者の単身世帯や老夫婦世帯は、今後益々増え続けます。とくに首都圏の千葉、埼玉、神奈川が顕著に増えるという推計があり、来年の介護保険法改正で打ち出される「地域包括ケアシステム」が本当に機能していくのか不安もありますが、今回のような事件が起きないよう保険者である行政の運用に期待したいと思います。

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