音楽の表現者たち - コラム - 専門家プロファイル

高安 重一
有限会社アーキテクチャー・ラボ 代表取締役
東京都
建築家
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音楽の表現者たち

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先日は、ソプラノ歌手の越智さんが企画した震災のチャリティコンサートへ。
建築では一気にお金を集めることは難しいけど、今回は全て義援金になるのでイベントの力はすごい。

終わってから出演者の皆さんと食事。
今回は越智さん(ソプラノ)、宇井さん(吟詠)、林さん(ピアノ)、原郷さん(夫:尺八)、原郷さん(妻:箏)、名護さん(お話し)など、和洋のミックスしたコンサートで、出演者の皆さんも初めての組み合わせらしく、そのお話はとても刺激的。

ピアノの調律の基準を440Hzに合わせるのではなく、伸びるのを考慮して442Hzにしているとか、
箏の13弦と西洋音階に合わせた17弦の違いとかの豆知識的お話しも面白いし、
各業界の現状、特に和楽器の担い手をどう確保するかなども問題になっていた。

演劇もそうだけれども、補助金をもらわないと成立しない芸術の世界の仕組みについても、話題に上がる。

そして特に興味深かったのは音楽の「生もの」という性格やスピード感。
さっきのライブでの出演者同士のノリや、アドリブの対応など、
建築ではあまり出てこない話しが面白い。
建築はものづくりとしては一番ゆっくりした業界だと思う。
半年かけて設計して、半年かけて作るという、時間だけ見ればかなりゆったりしている。
建築では、もし間違えて施工しても修正することもできるが、
音楽の一瞬にかけるエネルギーがすごい。

2時間のコンサートの緊迫感やライブ前の体調の整え方など、スポーツ選手かのような話しが続く。
人によって食事の取り方やエネルギーの補給の仕方なども変えている様子も、
不健康な建築業界にいる者にとっては耳が痛い。

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