エクステリア　アイテムの取付高さ＜妻飾り編２＞

【妻飾り】の取付高さや設置場所に関しましては前回お話させて頂きましたが、
今回は【妻飾り】の全般に対して話していけたらと思います。

【妻飾り】は独特なデザインが特徴でいろいろなものが御座います。
こうしたデザインに対して名前が付いているものも御座いますが、
その意味合いに囚われる必要はないと思われます。

もともと【妻飾り】はヨーロッパなどでは良く見られるもので、
基本的は日本に於ける家紋の様な役割を持っている物です。

ですから場合によってヨーロッパの方が来日して妻飾りを見ると
なんとなく可笑しく思ってしまうかもしれませんね。

しかし、日本には家紋の様な役割は全て無くして、
そのデザイン性に家族の共有する思いを象徴するものになったのです。
４人家族みんなで幸せになろう!!とクローバーリーフの妻飾りを選び、
自宅に掲げることでその家族の象徴となるのです。
この時、先祖代代受け継がれてきた“家紋”では少し重たさを感じ、
“家紋”として名を掲げるアイテムは表札で対応出来たのでしょう。

また、日本にも、古来より妻の部分に飾りを設ける風習があり、
その飾りは単なる飾りで有る場合も有りましたが、
ガラリの様に換気機能を持たせ屋根裏の通気をさせていたものあります。
この通気・換気の名残の妻飾りのデザインがされたものもあります。

そこで最近の住宅デザインの方向性の中で欧米の雰囲気を持った【妻飾り】が
日本の風土に上手く溶け合ったのではないかと思います。

そんな中でロートアイアンの素材で出来た妻飾りやアルミ鋳物を素材としたもの等があり、
それぞれ独特な特徴があるのです。

ロートアイアンの【妻飾り】は一定の規格品は有るものの殆どがハンドメイド品となり、
納期に一定の時間が必要となります。
アルミ鋳物の【妻飾り】は型を製造しそこの熱したアルミを流し込んで大量に製作出来るため、
比較的早く納品することが出来ます。

デザインの自由度ではロートアイアンの方が優れており、
お客様から頂くレイアウト図に忠実に再現することが出来ますが、
アルミ鋳物では型から製作しなければならず、型の製作費用が非常に高いため、
アルミ鋳物でのオリジナル作成は基本的ご対応出来ません。

ではメンテナンスではどうでしょう。
これは完全にアルミ鋳物製が優れており、製作工場からはメンテナンススリーとアナウンスされます。
それに対してロートアイアンは近年の塗装技術の向上によりサビの発生が随分と抑えられる様になりましたが、
私たちは現在でもサビは出ますとアナウンスしておりますし、メンテナンスは必要です。

※ロートアイアンはメンテナンスが必要ですが、
家の外壁工事の際にサビなどが出ていれば補修して頂ければ良い状態ですし、
補修して頂くと一層サビが出難くなります。

続きは次回に…。