土地を探すために不動産会社に足を運ぶと思いますが、不動産会社の
「早く決めないと他の人に決まっちゃいますよ?」
って本当でしょうか?
実はこれ、ホントでもありウソでもあります。
ホントのとこ
・住宅を建てるために土地を探している人にとって、土地に求める条件は、皆だいたい同じようなものになります。
つまり、同じ条件で探している人が「よい!」と思う土地は、土地を探している複数の人が買おうとしていると言えます。
・また、土地は1つしかないのですが、売り出している不動産会社さんが複数ある場合もあります。
なので、即決しなければ誰か別の人に先に契約されてしまう事もあります。
・資本があり、土地を探す部門のあるデベロッパー(不動産会社・開発会社)も建売してもすぐに売れそうな条件の
良い土地は常日頃からチェックしすばやく買っていってしまいます。
このようなことから、ホントとも言えるのです。
ウソのとこ
・逆に良い点があまりない土地は、たとえ安くてもなかなか買い手がつきません。
・低価格の土地を案内されて、「この地域でこれだけ安い土地はなかなかありませんよ」と言われたら、疑ってみる必要があります。
・本当に安くて良い土地であれば、すでに売れている可能性が高いはずです。その点の返答が、
「○○様が最初のお客様ですので、勉強させていただきます」という営業トークもウソと言えます。
・本当に安くて良い土地であれば、「最初のお客様」である不動産会社が買って収益の上がる事業所や
デベロッパーに売っているはずです。
・また、不動産会社で契約しようかどうしようか迷っているときに、急に携帯が鳴っておもむろに退席した後、
「今、電話がありましてこの土地を契約する方向で考えていということでした。早く契約していただければ
○○様にお譲りできるのですが・・・」というのは10中8・9ウソです。
実際、お話があった方の中にも
「購入しようか迷っていたら、1週間もしないうちに別の人が契約してしまった」とか
「造成地の1区画を買う予定で契約せず話を進めていたが、辺り一帯をデベロッパーが買い占めてしまった」
ということもありました。
その場所の土地はこの世にその場所1つしかありません。
しかも金額も大きいので気持が焦り、冷静な判断がしにくくなりますが、一旦立ち止まり冷静に見極める必要があります。
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