日経記事;原発並出力太陽光発電 東大/シャープサウジで実験 考察 - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

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日経記事;原発並出力太陽光発電 東大/シャープサウジで実験 考察

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皆様、
こんにちは。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

7月9日付の日経夕刊に、『原発並み出力の太陽光発電 東大・シャープ、サウジで実験』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

 
『東京大学とシャープなどは独自開発の太陽光発電システムの大規模な実験をサウジアラビアの砂漠で実施する。日射量などを調べて実験地を決定し、年内にも開始する。
5年後をメドに出力100万キロワット級の商用設備を現地に完成させ、原子力や火力に代わる主力エネルギー源を目指す。

実験するのは太陽光をレンズで集める「集光型」と呼ぶ太陽光発電システム。
東大とシャープは光を電気に変える変換効率が42%と世界最高レベルの太陽電池を開発済み。こうした先端技術などの実用化を日揮、Jパワー、日本政策投資銀行と目指している。

サウジの国立エネルギー研究機関「アブドラ国王原子力・再生可能エネルギー都市(KACARE)」と協力し、まず出力約10万キロワットの実証システムを設けて実験する。改良しながら出力を10倍に拡大していく。

大半の太陽光発電所は出力が数十万キロワット。原子力発電所1基は100万キロワット前後なので、太陽光発電を主力エネルギーにするには同等かそれ以上の性能が必要になる。
また、太陽電池の変換効率が10~20%台と低く、広大な土地に多数並べないと発電量を稼げない。

共同チームは変換効率が42%の集光型システムなら、少ない太陽電池で大電力を生み出せるとみている。
広大な土地の確保が必ずしも必要ではなくなるほか、送電や建設のコストも抑えられ、電気代を既存電力レベルに近づけられるという。

サウジは石油に代わる資源の確保が課題。実験の誘致は太陽光発電の関連産業を集積して育成する狙いもある。共同チームは実験を通じてサウジをはじめ海外企業などにシステムを売り込む考え。

砂漠での太陽エネルギーの実験としては、アブダビ首長国で太陽の熱を利用する太陽熱発電システムの試みがある。太陽光発電システムの実験も各国が構想を練っているという。』


この実験は意義深いものがあります。
以前、コラム・ブログに東大とシャープは光を電気に変える変換効率が42%と世界最高レベルの太陽電池を開発したことについて書きました。

今回、サウジアラビア政府と共同でこの太陽電池を使って、発電装置の実験を行い、原子力1基分100万キロワットを目指そうというものです。

開発された技術は実用化されて初めて、改良を行いながら進化を遂げます。
その観点から実用化に向けた実証実験を行うことは、東大やシャープなどの技術力を飛躍的に高め、狭い土地でも効率的に発電出来る装置を使った事業化が可能になります。

記事に書いてあります通り、発電コストの抑制も大きな課題です。
電気代が既存発電設備並みに落とせれば、商用化に向けて大きな前進になります。

また、変換効率が更に向上すれば、太陽光発電を原子力や火力を補うものとして使える時代が来ます。
発電だけでな蓄電や送電などの全てのプロセスで効率化向上と実用化を目指した実験・検証を野心的に行うことを期待します。

これらの実用化実験・検証結果は、将来、国内で設置される太陽光発電にも応用可能で、狭い土地を有効に生かす必要のある日本にとってうってつけの発電装置になります。今後の進展に注目します。

オールジャパンで上記技術の開発・実用化を行えば、輸出産業の柱の一つに成長する可能性も秘めています。
何回も述べています通り、必要性は技術の進歩を生みます。

現在、原発の是非について大きな議論が起こっています。
今後、はっきりしていることは、原発への発電量依存を今以上に高めることは難しいと言うことです。

また、火力発電は石油コストの上昇から現在以上に依存度を高めることも困難です。
この時に必要な発想は、大体再生可能エネルギーの開発にまい進し、コストを含めて実用化の検証・改良を早期に行うことです。

国内には、上記高効率の太陽光発電技術や同様に高効率な送電・蓄電技術があります。
これらを有機的に結びつけて、実用化を目指す動きを早期に国全体で行う必要はあります。

政府は、この事業の方向性を明確化し、資金援助スキームなどの仕組み構築を希望します。
国内企業が動きやすい環境(投資減税やサウジアラビアのような実証化機会の提供など)を作れば、各関連企業は活発に動いて結果を出します。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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