- 増井 真也
- 建築部門代表
- 建築家
対象:住宅設計・構造
東京都足立区にて進行中のYさんの家の地盤改良工事が始まりました。
木造住宅の場合はそれほど重量が重くはならないので、杭工事というよりはこの地盤改良工事が主流になっています。写真は、柱状改良工事という手法で、非常にポピュラーなものです。工事はいたって簡単、セメントミルクを600mmほどの穴の中に流し込み、周辺の土と攪拌することで、硬い柱状のモノをたくさん作る。これが総体で建物の荷重を支えてくれるというわけです。本当であれば、地面の中にそんなものを作りたくはない。でも、私の会社のある川口市も含めて、東京近郊の土地のほとんどは軟弱地盤であり、それを承知の上でそこに建築をつくらなければいけないという現状の中では仕方が無いことなのです。