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日経記事;M&A攻勢へ5兆円東芝、旭化成など26社 に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

7月6日付の日経新聞に、『M&A攻勢へ5兆円東芝、旭化成など26社 成長分野や新興国展開 』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『M&A(合併・買収)に備え投資枠を設定する有力企業が増えている。三菱ケミカルホールディングスが今後5年で5000億円、味の素が3年で3000億円の投資を計画するなど、金額を明示する企業は30社近くあり、合計は約5兆円になる。

医療・環境などの成長分野や新興国への展開を一気に進める。各社はここ数年のM&A実績を大幅に上回る金額を用意。潤沢な手元資金を元手に「攻めの姿勢」を明確に打ち出している。

日本経済新聞社が企業の発表や取材をもとに今期以降の計画を集計した。投資枠を表明しているのは26社。電機や化学、食品や小売りなど業種も広がっている。M&A枠は設備投資や研究開発費とは別の投資枠で、買収のほか新事業への進出投資なども一部含む。

金融情報会社のトムソン・ロイターによると日本企業が買い手のM&A総額は昨年度3兆9000億円(金融除く)。26社の合計はこれを上回る規模だ。直近でも投資枠の設定は活発。
26社のうち、東芝や旭化成など8社は東日本大震災後に策定した。合計額は1兆4500億円に上る。震災後の環境変化で企業の買収意欲は一段と強まったとの見方もある。

背景にあるのは国際競争の激化だ。世界的に企業の合従連衡が進むなか、日本企業にも「規模は力。
世界の大手と伍(ご)していくためM&Aの手は緩めない」(三菱ケミカルの小林喜光社長)との認識が広がる。三菱ケミカルは近年のM&Aで利益を拡大。これを加速し、2016年3月期をめどに営業利益を700億円上積みする。

新興国や新事業に展開し、成長力を高める動きも目立つ。国内市場が成熟した王子製紙はアジア企業の買収を念頭に置く。
6月にはマレーシアの段ボール会社の買収を発表。今後はインドについても「極めて有望な市場で検討を進めている」(篠田和久社長)。

味の素は「海外ブランドや販売網獲得」(伊藤雅俊社長)を掲げる。食品は地域特性があり自力で販路を開拓するより現地企業を買う方が得策。営業利益に占める海外比率を前期の約60%から6年後に75%に高める。

新事業では医療や環境・エネルギーに照準を合わせる企業が多い。
富士フイルムホールディングスは抗がん剤やリウマチ薬といったバイオ医薬などで買収を検討。写真用フィルムなど不振事業の改革が一段落し「攻めの投資に資源を集中する」(古森重隆社長)。

日本企業が手掛けたM&Aの件数は05年度の2050件をピークに5年連続で減少。10年度は1697件だった(トムソン・ロイターまとめ)。投資を控えた結果、11年3月期末の上場企業の手元資金は約69兆円と過去最高を記録した。

旭化成は自己資本比率が5割近くと業界トップ水準。過去5年のM&Aは300億円にとどまったが今後5年で4500億円の投資枠を用意。電池素材や在宅医療など戦略分野の強化を急ぐ。』


国内大手企業のM&A意欲が高まっています。
ここ数年多くの企業が大型投資を控えてきたため、潤沢な手元資金があります。

海外市場での勝者になるために、M&Aにより短期間に必要なインフラや人材・ノウハウなどの経営資源を確保出来る戦略を取りつつあります。

世界市場と海外の競合他社は、速いスピードで変化しつつあります。
この急速な変化に対応し勝ち残るには、世界の成長市場でナンバーワンのシェアを取り、他社に徹底的な差異化を図る必要があります。

自社で持っていない、技術やノウハウ、或いは経営インフラなどの必要なものを確保する方法は二つがあります。

一つは、他社との連携で必要な部分を確保する方法です。M&Aのように自己資金を使わないケースが多く、経営リスクは低いですが、他社との連合体であるため、仕組みの構築や意思決定に時間がかかる場合があります。

二つ目は、M&Aです。
M&Aは、自己資金を出して他社を買収し自社の傘の下におくもので、一旦傘の下に置けば自社の財産として即時に活用できます。
実行スピードは、連携に比べて格段に速くなるケースが多いです。

M&Aは、その目的と手段、買収後の組織融合の青写真が明確になっていれば、極めて有効な方法です。
国内企業が買収後の企業・組織融合を如何に上手く行うかが、M&Aの果実を手にするために必要不可欠なことです。
今までに多くの国内企業がM&Aを実行してきていますので、国内にも必要なノウハウが共有化されつつあると考えます。
私も中小企業のM&A支援を行う時に一番、時間を使って行うのが組織融合です。

M&Aを成功させるもう一つの要因は、勝者連合になることです。
世界的な成長市場で、自社技術・ノウハウ、経営インフラを補完・強化して他社を圧倒する差異化を可能にすることが重要です。

記事にある通り、医療や環境・エネルギーに焦点を当てて自社の優位性を強化する動きは大いに歓迎すべきことです。

この大手企業のやり方は、中小企業も参考になります。
ニッチな市場で勝者になるために必要な技術やノウハウ、経営インフラを獲得するのに、M&Aは有効な方法です。

M&Aを有効活用して世界市場で勝ち残る企業が多く出ることを期待します。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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