クライアントの多くは、それを機に家具の買い換えや収納の見直しをします。本当に必要なものなのか、これまでの家具の中に入っていたものは、これからも使うのか・・・。
それぞれの家族の生活が様々にあるように、持っているものも量も随分と違います。ある家族は、靴の数が膨大だったり、ご主人が読書家だったり、服に一切の興味がない人、それぞれの家族に必要な収納の種類と量は、違うのです。
また、ただひたすら量が入るようにしても空間が壊れてしまいます。ですから、実際住宅を計画する際には、まず自分達の生活を振り返って、本当にこれからの生活に必要なものは何で、どういう生活をしたいのかを再考する機会と考えていいのではないでしょうか。
結局収納は、その必要量と使い方によって一辺倒ではないし、量が入ればいいわけではないのです。
このコラムの執筆専門家
- 納谷 学
- (神奈川県 / 建築家)
- 納谷建築設計事務所 主宰
家は住む人のもの。芸術でも、敷居の高いものでもありません
日本の街並み、住環境を豊かな空間に変えたい。建築が出しゃばることなく住む人のための住宅を提案したい。皆さんの家への願いを最短かつ最適に適えたい。だから僕らに遠慮なく何でも話してください。住宅はあなたのものなのですから。※僕が納谷兄弟の兄です
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「木挽町御殿プロジェクト」のコラム
ゆるい境界(2005/11/21 05:11)