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日経記事;『NEC、家庭用蓄電システム参入』に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

7月5日付の日経新聞に、『NEC、家庭用蓄電システム参入 車載用と部材共通化、1キロワット時当たり半額以下』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『NECはリチウムイオン電池を使った家庭用蓄電システムに参入する。
夜間にためた電気で昼間の電気使用量の半分程度をまかなえるタイプで、価格は100万円程度(6キロワット時)と他社の半額以下に抑える。NECは日産自動車の電気自動車向け蓄電池を生産している。
車載と家庭用の部材を共通化することでコストを大幅に引き下げ、家庭用でも普及を狙う。

NECが発売するのは一戸建て住宅向けの容量6キロワット時のシステムで、屋外に設置する。
リチウムイオン電池のほか、充放電の時間などを設定したり、稼働状況などを監視する装置や、直流と交流を双方向に変換する装置などで構成する。

月内にモニター販売を始める。2012年1月から、価格を100万円程度に設定し、月1000システムを生産する。家庭用蓄電システムは最も安いタイプでも容量が1キロワット時当たり33万円程度とされるが、NECのシステムは17万円弱と半額程度に当たる。

6キロワット時の電力は関東地方の4人家族の1日平均使用量の3分の1に当たり、夜間にためれば、昼間の電気使用を半分に減らせる見込み。
夏場でもエアコンを含めて、3時間分をまかなうことができる。急な停電時にバックアップ用の電源としても利用可能。

充電・放電量を適切に制御できる回路なども備えており、安全性にも十分配慮する。
戸建て住宅会社や電力・ガス会社などと組んで販売する。既に相模原事業場(相模原市)内に専用ラインを設置。投資額は約10億円とみられる。

NECの電気自動車用リチウムイオン電池の年間生産能力は200万キロワット時(3月末時点)にのぼる。
家庭用蓄電システムに使う電池と基本構造は同じ。部材も共通化することで、競合メーカーより安く調達できるとみている。

蓄電池を使えば、夜間に蓄電した電力を昼間に使うことで、昼間の瞬間最大使用電力抑制につながる。
電力会社との契約によっては電気料金の削減にもつながる。また発電量が天候に左右されがちな太陽光パネルの電力とも併用しやすくなる。

政府は今月から、東京電力と東北電力管内の家庭に一律15%の節電を求めている。家庭用蓄電システムは東芝やパナソニックなども参入する方針。
電機大手を軸に競争が本格化すれば普及に弾みがつきそうだ。』


東芝やパナソニックが家庭用蓄電池市場への積極的な参入表明後、各家電メーカーが参入しようとしています。現在、東芝、パナソニック、ソニー、NECなどのメーカーが名乗りを上げています。

日経記事によると、今回、NECが発表した蓄電システムは、1キロワット時当たり17万円と中国BYD製品に比べて半額以下の廉価版です。
ソニー製品は、1キロワット時当たり30万円を想定しているとのこと。

東芝やパナソニックは、未だ家庭用蓄電池市場に参入していませんが、今回のNECの発表は、今後の新規導入時の価格設定に大きな影響を与えます。

市場ニーズが拡大している中で、大手家電メーカーが切磋琢磨しながら、車載用・家庭用蓄電池市場で商品競争力を向上させていけば、国内メーカーは世界市場で勝ち残れます。

蓄電池は、ハイブリッド(HV)や電気自動車(EV)の基幹部品になります。各メーカーが車載用と家庭用の部材を共通化して製造コストを下げていけば、高品質・高機能でかつ、低コストのものが生産・供給されることになります。

東芝は、蓄電池だけでなく、深夜電力システムや太陽光発電装置などと組み合わせてインターネットを活用にすることにより、効率的な発電・消費・蓄電システム(家庭用スマートグリッド)を提供するとしています。
多分、パナソニックも同様なシステムを家庭用システムとして販売すると予想しています。

今後、HVやEVは各家庭に飛躍的に普及します。
PVやEVの蓄電池も、車を使わない時は家庭用用途への使用が可能になります。

東芝、パナソニック、NECなどの家電メーカーとトヨタ、ホンダ、日産、三菱などの自動車メーカーが、幅広く連携して、廉価版の蓄電池を中核に家庭用市場開拓に取り組むことを期待します。

蓄電池の生産・供給量が増えれば、車載用蓄電池の製造コストも下がり、乗用車の販売価格の低下につながります。

ポジティブスパイラルの仕組みをオールジャパンで作り、国内及び海外市場の早期開拓と勝ち残りに大いに期待します。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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