高気密高断熱住宅は何故生まれたか?? - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

宮原 謙治
霧島住宅株式会社 
工務店

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対象:住宅設計・構造

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高気密高断熱住宅は何故生まれたか??

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高気密高断熱住宅の功罪
■住宅の正しい省エネルギーとは、住宅に愛着を持ち、長持ちする住宅である。

1)室内温度の調節は、石化エネルギーを使用せずとも、自然の恩恵である外気や太陽光線・地熱を効果的に利用することで対応できる。このことは、自然な生活であり、後遺症や副作用は発生しない。

2)最も不健康で不経済(設備費・ランニングコスト・メンテナンスコスト)な設備を不要とし、自然の恩恵を効果的に利用によって快適性が得られる。

3)大切な自然とのかかわりを無視し、石化エネルギーに依存した不自然な住宅環境づくりは、業者サイドの利益優先指向である。人工的空気調整は、自然の恩恵の補足のみにとどめるべきである。

4)省エネルギーの原則は、長持ちする住宅の提供である。日本の現代化住宅の耐用年数は、20年余であり、長持ちする住宅の追究があいまいである。

5)現代化住宅は自然の壊れるのではなく、住宅の耐久性や安全性が満たさせているにもかかわらず、住む人の意志によって壊されている。日本経済の牽引的役割を「建て替え」という需要によって促しているが、莫大な資源の浪費であり、大気汚染の発生源ともなる。

6)経済オンリーは地球環境ばかりではなく、中心的な生活環境である住宅を犠牲にして成立した虚構経済に過ぎない。その結果21世紀に入りとてつもない経済パニックに襲われる。(続く)