- 平岡 美香
- フードコンサルティング株式会社 マーケティングアドバイザー
- 東京都
- マーケティングプランナー
対象:リサーチ・市場調査
リーマンショックから、ようやく立ち直りが見えてきた矢先の大震災。消費は少し戻ってきてはいますが、まだまだ低空飛行の状態ですね。
弊社のお客様からも、先行きが全く見えない、もう新しいことには手をつけない方がよいのではないか、といったご相談をいただきます。
しかし、御社だけ立ち止まったところで、世の中は確実に進んでいきます。例え、その歩みは以前よりは遅くなっているとしても、です。
今のような厳しい時代ですが、その時代にあったマーケティングの原理原則は必ず存在します。その中に、進むべき方向性を見出せると思います。
ここで原理原則を踏まえつつ、再び勇気と気概をもって一緒に歩み出しませんか。
<原理原則1:コンセプトを明確に>
・お客様の購買活動はより特別な機会となっていく
不況もあり購入金額、利用頻度が減ってきているため、買い物をする時は、より特別で期待感が大きくなっています。よりシビアにお店選びをするお客様の選択眼に適っていますか?
・業態店から専門店の時代へ
分りやすい、何を売っているお店か分かりやすいお店が選ばれています。あの店のあれが欲しい、あの人に会いたいと思われる店にならないと生き残れません。
<原理原則2:商品の差別化は必須>
・商品の差別化=トップ商品を持っているか
この商品ならばあのお店に行きたい、あの会社の製品を使いたい、と思わせるトップ商品をお持ちですか?
<原理原則3:値下げではなく値ごろ感を打ち出す>
・苦し紛れの値下げは経営を圧迫するだけ
商品力が伴わない安易な値下げは、単純に客単価が下がるだけで、決して客数は増えません。売上は下がり、そのうちコストさえ 賄えなくなってきます。
・お値打ち感の見せ方
お客様が商品やメニューを見た時に、直感で感じる価格が大事です。アパレルならばジャケットを買ったらパンプスは半額とか、飲食店であればプリフィクスのようなセットメニューです。
<原理原則4:商品の見える化>
・商品の良さをお客様にどう伝えるか。
「使ってみあれば分かる」では手に取ってもらうことさえままなりません。臨場感や特別感、お徳感をどう見せていくか。
・3Dブームは、新鮮さだけではない
商品名から商品パッケージ、ボリューム、お店の外観、看板など、目につく所は大事です。演出も必要ですね。
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