- 江藤 繁
- 有限会社エストア 代表取締役社長
- エクステリアコーディネーター
対象:エクステリア・外構
- 久保田 優一
- (ガーデンデザイナー)
建売住宅であろうと注文住宅であろうと家族がその家に対しての思い入れの印が“シンボル”です。
“シンボル”は記念樹(植栽)や妻飾りなど、現在では多くのアイテムが“シンボル”とされている。
特別に用意したアイテムを“シンボル”にするケースもあるが、
表札や郵便受けポストなど住宅必需品に思いを込めた“シンボル”にする場合もある。
いずれにしても家に対してのコダワリが希薄な昨今に於いて多少のコダワリを持つ事は、
家に対する愛着と“シンボル”に込めた思いを家族が共有する事が出来る大切な方法と言える。
植栽の場合にはシンボルトゥリーとして“南天”や“シマトネリコ”“銀梅花”などなど多く用いいられるが、
基本的は家族が健やかに育っていく事の願いの“シンボル”として用意され、
家族が1日に一度は目に触れる事が出来る場所に植える事が多い。
地域によっては実を付け、実が落ちる事を嫌がり実がなる植栽を控える場合もある様だ。
植栽以外では妻飾りが代表的となり壁飾りや照明器具や表札、郵便受けポストなども
“シンボル”として捉えることが出来る。
妻飾りはヨーロッパ等で古い歴史があり日本に於ける家紋の様な役割に似ている。
日本に於いてはそこまでの意味合いをお持たせながら設置するケースは殆どなく、
家族会議で好みのデザインを選択して妻飾りとし家族の幸せと発展を願う“シンボル”にしている。
壁飾りも同様な思いで“シンボル”としている。
照明器具はレトロチックな照明などデザイン性の良い照明を設置し夜の暗さを明るく灯すことで、
家族の明るい未来を暗示する“シンボル”として使用されるケースもある。
表札の場合は家族の名前を家に冠することで“我が家”意識を“シンボル”化する事が出来、
家族全員の名前を入れる表札にしたり、最近では大きめのアイアン表札を使用する例も多くなっている。
郵便受けポストは妻飾りや表札などとは大きく異なり、
家のデザインを引き立たせる役目を持たせ、
デザイン性の独自性を演出しつつ“シンボル”的な思いを込めていくケースもある様だ。
これも昨今郵便受けポストのデザインの多様性が起因しているものと言える。
郵便受けポストは国内品のデザインの多様性は著しく増え住宅への設置に対しても一定の役割を果たし、
輸入商品はその独特なデザイン性で個性を主張する事に長けています。
この他にも家族の幸せを家族が共有する事が出来る“シンボル”は家族の数だけあるものと思いますが、
“シンボル”を持つという事はその家で生きているということを認識出来、
その家で積み重なる時間が歴史となり刻まれた歴史を思い浮かべながら“シンボル”を眺め、
人生を回顧出来ることが“シンボル”の醍醐味と言って良いのではと思います。
そうした風潮は徐々に浸透しはじめ、多くの住宅購入者の皆様が妻飾りを思案している様です。
人生で数回しか行わないであろう住宅購入だからこそ、家族にとって大切な思いを共有する“シンボル”には意味が有るのです!!
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