日経記事;大衆薬,アジアに照準ゼリア新薬韓国に進出に関する考察 - 海外展開 - 専門家プロファイル

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日経記事;大衆薬,アジアに照準ゼリア新薬韓国に進出に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

6月27日付の日経新聞に、『大衆薬、アジアに照準 ゼリア新薬は韓国に進出』のタイトルで記事が掲載されました、

本日はこの記事に関して考えを述べます。
記事の主内容は以下の通りです。

『一般用医薬品(大衆薬)メーカーがアジア市場での事業を強化する。ゼリア新薬工業は年度内に韓国に進出。大正製薬は東南アジアで買収した企業を通じて自社製品を拡販する。
日本の大衆薬メーカーは国内事業への依存度が高いが、市場成熟で低迷が続いている。アジアの成長を取り込み海外事業を柱に育てる。

ゼリア新薬は今年度中に韓国で大衆薬を発売する。現在、パートナー候補の企業と交渉中。
発売する品目は確定していないが、同社の主力のヒザ関節痛の薬「コンドロイチン」や滋養強壮剤「ヘパリーゼ」シリーズなどが有力とみられる。

すでに進出済みの台湾でもヘパリーゼシリーズなどの拡販に力を入れるほか、中国市場参入の検討も始める。医療用医薬品の欧州での販売拡大も合わせて、2013年度の海外売上高を10年度比8割増の100億円まで引き上げる。

大正製薬は風邪薬「パブロン」などの自社製品を数年内に東南アジアで本格展開する。
09年に買収した米ブリストル・マイヤーズスクイブのアジアの大衆薬事業(現大正製薬インドネシア)と、4月に買収を決めたマレーシアのホウファーマ・ホールディングスの販路やブランドを生かす。

アジア各国に持つドリンク剤「リポビタンD」の営業拠点も活用する。第1弾としてフィリピンのドリンク剤の拠点で大衆薬を取り扱うことを検討している。大正インドネシアが持つ工場で現地生産し、コストを削減する。
現在、大正製薬の海外事業はドリンク剤「リポビタンD」が主力だが、大衆薬の拡販で前期120億円だった海外売上高を3年後に200億円まで伸ばす。

エーザイは今年3月、主力のドリンク剤「チョコラBBドリンクビット」を香港で発売。
エスエス製薬も親会社の独ベーリンガーインゲルハイムの販路を通じて、中国市場を開拓する計画だ。』


大衆薬品メーカーの海外進出は、国内市場の現状からみると当然の動きです。
日経新聞によると、2010年度の一般用医薬品(大衆薬)の国内市場は約1兆1000億円と09年度に比べて約3%減りました。

片一方、アジア諸国を見ますと、人口は増え続け、かつ、経済成長の結果所得水準も向上しています。
アジアでのジャパンブランドに対する信頼性は高く、売値が合理的な水準になれば、大きな成長市場になります。

海外進出の決め手は、大衆薬品の商品構成、販売価格と販路開拓です。
各国の実情に合った商品とその販売価格設定が重要です。

また、各国毎に医療制度や医薬品制度が異なりますので、その国で受入やすい販路開拓も重要です。
事前に十分な調査・確認を行ったうえで販売網を確立・整備していきます。

中小企業の場合、専門代理店網の確立が成功のポイントになります。
当該市場に詳しい代理店を選べるかが成功の分かれ目の一つになります。

中堅や大手企業の場合、対象市場の状況によっては販売網をM&Aで一気に確立する方法もあります。
医療・医薬品制度は複雑ですので、その市場に精通した販売網を自前で持てれば、大きな市場を確保出来る可能性があります。

良い商品で価格が適切であれば、必ず需要はあります。
この場合、販路開拓が勝敗を左右します。


今まで国内市場を中心に事業を行ってきた企業がいきなり海外進出するには、商品性や市場性の事前調査・確認が必要です。

大衆薬品の場合、商品性は国内で実証済みですので、各国ごとにそれらの商品の市場性があるかどうか確認する必要があります。現時点で販売されている大衆薬品を調べたり、その国民の関心が高い薬品について現地販売業者に確認するなどして情報を集める努力も必要です。

また、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などの海外企業もアジアで大衆薬品の販売を強化するようであり、今後競争が激しくなる可能性があります。

各国の実情に合ったきめ細かな商品構成、価格設定、販路開拓が勝ち残る決め手になります。

海外進出を考えている中小製造業者は、国内大衆薬品メーカーの動きは参考になります。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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