- 小松 俊明
- リクルーターズ株式会社 経営コンサルタント (専門/人材ビジネス)
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:キャリアプラン
- 宇江野 加子
- (キャリアカウンセラー)
- 冨永 のむ子
- (パーソナルコーチ)
人間とは誰しも年をとるものであり、体力、気力ともに段々と萎えてくるものです。本人がそう思っていなくても、ほとんどの人が年相応に、もしくはそれ以上に老けて見えるわけです。今のようにすべてのことがIT化で業務効率が高まり、ビジネスサイクルのスピードも早い時代になると、仕事についていけなくなる人が増えるのも無理はありません。
いわゆる立派な経歴を持った40代や50代は、実にたくさんいるわけです。そうした方々が会社に雇用されているうちは肩で風を切るように歩いているのですが、いったん会社の外に出てしまったら状況が一転します。つまり、中高年の転職・再就職はとても厳しい状況にあるということです。厳しい見方をすれば、給料に見合うような貢献度をしている40代、50代が少ないということなのかもしれません。
50歳になっても信じられないほどのハイレベルなダンスパフォーマンスを見せたマイケルジャクソンは例外でしょう。たとえばスポーツ選手の場合、多くが30代、もしくは遅くても40代前半で引退し、第二の人生を踏み出します。それがちゃんこ鍋屋や焼肉屋の経営だったりもします。それらは全くスポーツと関係はありません。実際、スポーツ解説者や指導者になれるのはほんの一握りですから、彼らはスポーツ以外の何かで身を立てる必要があるのです。
スポーツマンと比べれば、ビジネスマンという仕事は本来息長くできるものだったはずですが、今後は高齢化社会とは裏腹に早期引退する年齢がどんどん若くなるでしょう。これによってビジネスマンの誰もが、第二の人生の再出発を早いタイミングで求められる時代になりました。
脱サラとか、そういうニュアンスのモノでは必ずしもありません。何をやるかは自由ですが、自分が一人でも生きていけるような何かを見つける必要があるのです。イメージ的には、自給自足の生活をするために農業を始めるという感じでしょうか。
失業中の方が再就職を実現するための鍵は、いったんこれまでの自分と決別し、言わば一度引退して、あらためて新しい生き方で再出発する覚悟を決めることでしょう。それほど再就職の現場の現実は厳しいということです。
これまでと同じような会社、同じような仕事、同じような待遇、そして同じような生活を期待するのではなく、たとえば戦時に疎開した人たちが強いられた新たな生活と再出発に近いような、そのくらいの大きな変化と覚悟をもち、具体的な行動を起こすことが必要なのかもしれないと私は感じています。
若い人の場合、将来にことさら不安を感じるのではなく、まずは自分に残されたたくさんの時間を有効に活用して、何か具体的に自分のスキルアップに挑戦されてみるといいでしょう。
キャリアの悩みをお持ちの方は、弊社がご提供するキャリアコーチングやキャリアメール相談をご活用頂くのも一つの方法ですので、ご参考までにお知らせします。
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