生命保険には配当金があるものとないものがあるのはご存知ですか。配当金があるものを「有配当保険」、配当金がないものを「無配当保険」といいます。それでは、配当金とはどのような場合に受け取れるのでしょうか。
保険料は「予定死亡率」「予定利率」「予定事業費率」から決められます。「予定死亡率」とは保険金の支払い額を予想して算出します。「予定利率」は預かった保険料の運用収益見込みを予想し保険料を算出します。「予定事業費率」は保険会社の人件費などの経費に回す金額を予想し算出します。その3つの予想と実際にかかった金額の差から配当金が支払われます。この3つの内、予定利率の予想と実際の差だけを財源に配当するのが「利差配当保険」になります。
保険料は、「無配当保険」が一番安く、「利差配当保険」「有配当保険」の順に高くなっていきます。
今のような低金利時代は、無配当保険の方が保険料を安くできるのでお薦めです。受け取れるかわからない配当金のために高い保険料を支払う必要はありません。
このコラムの執筆専門家
- 辻畑 憲男
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 株式会社FPソリューション
住宅と保険。自らの経験を活かしたライフプランをご提案します
「豊かに楽しく暮らす」をテーマに、夢、ライフプランを考えながら、お金のみならず人生全般の応援をしていきたいと考えています。一生に一度の人生です。常に楽しく暮らして行きたいものですね。そんなことを考えながら皆様とお付き合いしていきます。
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