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日経記事;富士フイルム三菱商事,バイオ薬製造で提携に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

6月20日付の日経新聞に、『富士フイルムと三菱商事、バイオ薬製造で提携』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『 富士フイルムと三菱商事は、バイオ医薬品の受託製造事業で提携する。富士フイルムの受託製造子会社2社に三菱商事がそれぞれ2割を出資する。出資額は合計で80億円程度とみられる。

富士フイルムは、今年3月に米製薬大手のメルクから同事業を買収して参入。受託製造事業はバイオ医薬品市場の拡大を受けて高成長が見込まれ、提携でバイオベンチャーなど新規顧客獲得を加速する。

富士フイルムがメルクから買収して設立したフジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズUK(英ビリンガム)と、同USA(米ノースカロライナ州)の2社の発行済み株式の20%を三菱商事に譲渡する。

三菱商事は、医薬品取引に従事する人材が常駐する拠点を欧米やアジアなど世界10カ所以上に持つ。各国の製薬ベンチャーや大学の研究所など有望なバイオ医薬品を開発する顧客を開拓する。

バイオ医薬品は、遺伝子組み換え技術や細胞の培養など最新のバイオ技術を使って開発する。生産には専用設備に加えて高度なノウハウが必要で、ベンチャーなどは受託製造会社と連携して新薬開発を進めるケースが多い。

富士フイルム傘下の2社はすでに数十社の顧客を抱えており、現在の売り上げ規模は130億円程度のもよう。新規顧客開拓などで年率15~20%の増収を目指す。

富士フイルムは2008年に富山化学工業を買収。10年には三菱商事、東邦ホールディングスと共同で医薬品の販売会社を設立している。
バイオ医薬分野では、写真フィルム製造で培った生産・品質管理ノウハウなどを応用して競争力を高める戦略。
バイオ医薬品開発子会社のペルセウスプロテオミクス(東京・目黒)など、将来はグループ内の相乗効果も高める。』


バイオ医薬品市場は、今後、世界市場で大きな成長が見込める分野です。人口増加、長寿化などで医薬品市場は大きく成長します。

一部のバイオ医薬品は、安全上の懸念が浮上していますが、より高性能の薬品をより効率的に開発・商品化する手段として今後とも積極的に活用されていくと考えています。

国内企業は、バイオ医薬品業界では欧米企業に遅れを取っています。
今回、富士フイルムと三菱商事は、先行する欧米市場でのバイオ医薬品の受託製造事業開拓で連携を組みます。

バイオ医薬品の開発・商品化には、高度な専用設備とノウハウが必要であり、多くの製薬ベンチャーや、大学の研究機関は、受託製造会社に委託して行うケースが多いようです。

今回の提携は、富士フイルムが受託製造事業を行い、三菱商事が顧客開拓をする役割分担となります。
三菱商事は、欧米やアジアなど世界10カ国以上に医薬品を扱うスタッフを確保しており、販売ネットワークを充実させています。

製と販の有機的な組み合わせで、世界市場での新規需要を開拓する提携です。

この提携を上手く活かせるかどうかは、勝者連合になれるかにかっています。

富士フイルムは、メルクから買収した受託製造事業所を米国と英国に拠点として持っています。
この事業所の技術開発力が今後の事業展開の鍵になるとみています。

提携を上手く活かすための基本条件は以下の通りです。

1.成長する市場に参入すること
2.お互いの役割分担がはっきりしており、重複がないこと
3.お互いの企業が強みを持って競合先に対して優位性を持っていること

今回の提携は、一番目と二番目の条件を満たしていますので、三番目の技術優位性の確保がポイントとみています。

他の受託製造事業会社に比べて技術優位性を持てれば、この提携で両社は勝者連合となり、世界市場で大きな事業展開を出来ます。

今後の動きに注目していきます。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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