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対象:心と体の不調

茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月16日更新

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今こそ英断を!タバコと訣別し健康と幸せを入手する方法(3)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・タバコと関係のあるガンは肺ガンだけではありません。特に関係が深いのは喉頭ガンで、患者の95%以上は喫煙経験者とされています。タバコの煙の影響を最も強烈に受けるのがノドであることを考えれば、当然の結果といえます。これ以外にも咽頭ガン、口腔ガン、舌ガンなど、タバコの煙を直接浴びる部位のガン発生率は高く、また膀胱ガン、すい臓ガン、胃ガン、肝臓ガン、脳腫瘍など、あらゆるガンの発生率が、タバコによって大きく上昇しています。

 

それではタバコは何故、肺ガンをはじめとするガンの発症を促進するのでしょうか。上述のようにタバコの煙には多くの発ガン物質が含まれていますが、これらの発ガン物質が細胞の「ガン遺伝子」を活性化し、その一方で「ガン抑制遺伝子」の働きを鈍らせてしまうことがその主因です。ただしその変化は直ぐには顕在化せず、長年の喫煙習慣によって徐々に細胞の遺伝子に変化が生じ、ある限度を超えるとガンが発生するのです。タバコが「緩徐なる殺人者」といわれる所以です。

 

ガン以外の病気によってもタバコは喫煙者を苦しめ、時に死に至らしめます。タバコには一酸化炭素を含む酸化物質が無数に含まれており、動脈硬化を促進します。その結果、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の発症が、喫煙者では非喫煙者に比べて2~4倍も多くなります。また脳内の動脈を障害し、脳梗塞やくも膜下出血などの脳血管疾患の発症率を上昇させます。これらの病気は突然のように発症してしばしば命を奪う恐ろしい病気で、タバコはその重大な発症要因の一つです。

 

タバコ特有の血管疾患がバージャー病です。これは下肢の動脈が狭窄を起こし、歩くたびに足のひどい痛みに襲われます。休むと痛みは軽減しますが、進行すると休んでも痛みがおさまらず、最悪の場合には下肢が壊疽を起こして切断を余儀なくされます。この病気はほぼ100%タバコが原因とされており、禁煙が治療および予防の絶対条件とされています。

 

肺や呼吸器の病気の中でも特にタバコと関係の深いのがCOPDと呼ばれる疾患群です。これは「慢性閉塞性肺疾患」と訳され、慢性気管支炎と肺気腫に分類されます。この疾患群は諸外国も含め、喫煙率の上昇に20~30年遅れて発症率が上昇し、長年の喫煙習慣の結果として発症する人が後を絶ちません。米国などでは死因の第4位を占め、日本でも遠くない将来に第3~4位に上昇すると予測されています。在宅酸素療法を続けている患者はこれまで肺結核の手術後が多かったのですが、現在ではCOPDが最大の原因となっています。

 

慢性気管支炎では、1年のうち3か月以上続く咳や痰が2年以上にわたってみられ、痰が気管支に詰まって呼吸がたいへん苦しくなるほか、喉や肺の感染症を合併しやすいため死に至るケースも少なくありません。この病気は、気管支上皮に生えている繊毛という毛のような構造物がタバコに含まれる有害物質によって障害され、痰をうまく排出できなくなるのが主因で、喫煙を続けることによって確実に病状は悪化していきます・・(続く)

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