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丹多 弘一
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山本 雅暁
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閲覧数順 2016年12月03日更新

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日経記事;『米IBM、人材・技術 世界で共有』に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

6月17日付の日経新聞に、『米IBM、人材・技術 世界で共有』のタイトルで記事が掲載されました。
本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『16日に創立100年を迎えたIBMのグローバル戦略が新しい段階に入った。成長エンジンと位置づける新興国市場で、2015年に売上高の3割を稼ぎ出す計画。

スピード開拓を支えるのは、人材や技術などの経営資源を国境を越えて自在に共同利用する独自の経手法だ。
「多国籍」企業の代表格だったIBMは「世界一体」の経営体制づくりに取り組む。

今月1日、IBMは東アフリカのタンザニアの中心都市ダルエスサラームに営業などの拠点となるオフィスを開設した。
今秋にはアンゴラにも開く。アフリカ拠点は10年末で20カ所。15年には約40カ所に倍増させる。

調査会社IDCによると、域内に約8億人の人口を抱えるサブラサハラ(サハラ砂漠以南)地域の11年のIT投資額は230億ドル(約1兆8400億円)を突破する。
経済成長を背景に、その後も年2桁成長が続く見通し。

IBMのアフリカ進出はの歴史は50年以上前に遡るが、本格投資は最近になってから。
過去5年間に約3億ドルを投じてデータセンターや営業拠点などを相次いで整備。各国の主要大学と組み技術者の養成にも取り組む。

IBMのCEOがこだわるのは市場開拓のスピードだ。
各国・各地域に本社を小型化した現地法人を一つずつ置く従来の多国籍企業モデルでは成長の早い新興国での競争に勝てない。
同CEOは経理・人事など事務管理部門、さらにはソフト開発やコールセンターなど共通化できる業務を最適と判断した場所に集約。ネットワークを介してどこからでも利用できる体制に変えた。
業務に必要な様々な機能を世界中で融通し合う仕組みといえる。

「世界の社員40万人の力を借りることで新市場に素早く進出し、顧客に集中できる」。東アフリカの事業を統括する責任者は世界一体経営の利点を強調する。
一国だけで人材や技術を十分に用意できないアフリカでは特に有効だ。

国境にとらわれない発想は提携戦略にも生きる。提携先のインド携帯電話最大手バルティ・エアテルとのアフリカでの協力はその一例。

バルティは昨年9月、クウエートとの通信大手からアフリカ15カ国の携帯電話事業を買収。IBMはバルティからアフリカでの事業拡大に向けたITインフラの構築・保守、顧客管理などに関する10年間の契約を受注した。
携帯電話を使った送金など付加価値サービスを一体で展開する方針だ。。。』


最近、日立製作所が世界の従業員約36万人の人材データベース作りを始めるとの記事が日経に掲載されました。

上記IBMの動きは、その前を行くやり方です。
グローバル企業の代表格であるIBMの新しい事業展開は、新興国市場での急速な売り上げ拡大を図りながら、世界レベルで効率をあげる画期的な手法と言えます。

確かに言われれば、単純かつ明快なやり方で誰も考えつきそうな手法です。
IBMのすごさは、単純だが極めて効果的な方法を考え・実行できる経営インフラや社風を持っていることです。
しかも、迅速に行えます。

残念ながら現在の国内企業でIBMと同じようなグローバル展開を行える企業はありません。
世界市場で事業している会社は見習うべき経営ひな型の一つです。

国内企業にとって最大の欠点の一つが経営にスピード感がないことです。

IBMもかっては官僚的な企業の代表格でした。
これを何代ものCEOが打破し、現在のグローバル展開を行える企業に変えてきました。

今回の新手法は、社内共通コストも160億ドルから115億ドルと約30%削減できるそうです。

ITインフラを活用して、国・地域を縦割りにおいていた拠点を、共通機能を最適な場所に置くやり方です。

例えば、以下の通りです。

・データセンター;南アフリカ
・ITサポート;南アフリカ、インド
・営業支援;南アフリカ、フランス
・コールセンター;南アフリカ、インド
・ソフト開発;インド、など

国内企業が同様な展開を行うには、社内公用語を英語にする必要があります。
楽天やユニクロなどの企業は、更なる国際展開を目指して社内公用語を英語にする動きを見せています。

IBMのような事業展開を行うためには、英語化だけでなく、人事制度・人材育成、社内共通資源(経営や技術などの情報・ノウハウ)の見える化(可視化)などを行う必要があります。

経営のフラット化を行い、意思決定を迅速に行えるようにする、経営資源を得意分野に集中するなどの経営プラットフォームを変えて行くことも重要です。

IBMと言う先生格の企業が先を走っていますので、その良さを租借して走りながら考え・実行する国内企業の動きを期待します。

もちろん、これは大手企業だけでなく、中堅・中小企業にも当てはまります。
中小企業のほうが、IT活用の仕方も含めて身軽に出来る可能性があります。

IT投資は、クラウド(データセンター)を活用すれば低コストで可能になります。
積極的にかつ十分な準備をしながら海外市場進出を行いましょう。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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