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日経記事;東芝/HP環境都市で提携省エネ支援世界展開に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

6月16日付の日経新聞に、『東芝・HP、環境都市で提携 省エネ支援を世界展開』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『 東芝と米ヒューレット・パッカード(HP)は環境配慮型都市「スマートコミュニティー」事業で提携する。家庭や工場、発電設備など地域社会の電力需給を管理・制御するシステムを共同で構築し、省エネ支援サービスを提供する。

東芝の電力制御技術と、世界最大のコンピューターメーカーであるHPのIT(情報技術)ノウハウを持ち寄り、成長市場の主導権を握る。

15日に提携協議入りする覚書を交わした。主な協力分野は(1)新興国を中心にした環境都市計画への共同参画(2)各家庭や工場の電力消費を統合管理できるシステムの開発(3)スマートメーター(次世代電力計)を活用した省エネサービス(4)低消費電力のデータセンター開発――など。6カ月以内に具体策を詰める。

新サービスはデータセンターからインターネット経由で提供する「クラウド」技術を採用する。企業は自前の情報システムを持たずに済むため、導入費用が安くなる。

東芝はスマートメーター最大手であるスイスのランディス・ギアを約1900億円で買収することを決めたばかり。
同メーターは各施設の電力消費量を常時計測できるが、そこから吸い上げる大量のデータを有効活用するには、高度な情報処理技術が必要となる。

IT機器やデータセンターを幅広く手がけるHPと組み、共同開発するシステムを事実上の業界標準にして世界に普及させる狙いだ。東芝は2015年度にスマートコミュニティー関連の売上高を10年度比3倍の9000億円に増やす計画。』


たびたび、東芝の環境事業戦略についてブログ・コラムで取り上げてきました。
東芝は、主力事業の一つとして省エネ・省電力を含めた環境事業を幅広く展開しつつあります。

電力供給分野もその一つです。
記事にも書かれていますとおり、最近、スマートメーターの最大手企業を買収する発表をしています。

福島原発事故後に、世界レベルで原発の見直しが進んでおり、最近イタリアの国民投票の結果、原発は作らない決定がされました。

原発は事故が起こらない限り、効率的かつ低コストで電気を供給してくれます。
しかし、事故が起こった後の状況は悲惨です。気の遠くなるような時間とコストをかけて、処理する必要があり、原発を使い続けるかどうか、根本的に見直すことが求められています。

電気供給力の拡大について短期的な解決方法を見出すのが難しいなか、限られた供給量を有効かつ効率的に使う工夫に対するニーズが急速に拡大しています。

これを実現するには、技術革新しかありません。

電気を効率的に消費する分野では、LED照明に代表されるように各種の省電力技術・製品が開発・実用化されつつあります。
LED照明は、今後世界で何兆円規模の市場に成長するでしょう。

また、発電から送電にいたる分野もより効率的な方法の実施が求められるのは必然のことです。
しかもこの必要性は世界中で高まっています。

この切り札の一つとして期待されていますのが、IT技術を活用したスマートグリッドです。
発電所・工場・オフィス、家庭などの全関連プロセスでの電力の供給・使用状況をメーターなどで自動的に測定し、最も効率的に供給するように自動制御できる仕組みです。

上記はスマートグリッドのイメージ図で、日経電子版から抜粋したものです。

東芝はこの分野でも世界をリードする企業を目指して動いています。
今回のHPとの提携は、HPのIT技術とデータセンター運営技術の取り込みにあると見ています。

東芝は、ハードウエアを提供し、HPのソフトウエア技術との融合で、世界市場での勝者連合で大きく事業を拡大する戦略です。
成長する市場で異業種他社のナンバーワン企業同士が協業して、Win/Winのアライアンスが組めれば、他社は追いついてこれません。

東芝はやり方さえ間違わなければ、この分野で間違いなくナンバーワン企業になれます。

一部の国を除いて、環境と調和しながら電気供給量をどう確保していくか、新興国を含めた多くの主要国が解決を迫られています。

当然、日本国内も含めてLED照明や省電力製品、スマートグリッドなどに対する世界的な需要が爆発的に急増します。

東芝とHPによるナンバーワン企業同士の連合は、他社に先駆けてこの分野に参入し、実績を積み上げることにより、スマートグリッドのプラットフォームを構築して世界標準を作れます。

国内企業が得意とする省エネ・省電力技術・製品とIT技術の組み合わせは、需要が急増する世界市場での事業展開のひな型の一つになります。

東芝が早くおいしい果実を味わえることを期待します。
また、このことが国内や世界の限定された電気供給量解決方法の一つになります。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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