効果的なブログ販促

消費者発信型メディアの１つとしてこの数年急激に普及したブログ。なんと、日本語による発信量が世界一と言うから驚き。
インターネット上で公開されている国内のブログの総数は約1,690万（記事総数は約13億5,000万件）。実はワタシもその内の一人だったりしますが･･･
そんな彼らに、自社の商品やサービスの記事を書いてもらうことで、大きなマーケティング効果を狙う。
コレが今回のテーマであります。

情報が溢れた今日、消費者は企業からの情報には“眉唾”を感じ、実際にそれを使った消費者の書き込み情報を参考に購買を決定すると言う人が増えているのであります。これまたワタシも、どこでご飯を食べようか？と悩んだときには、ブログへの書き込み情報を基に、そのお店を決めることもしばしばであります。
単純に知ってもらうことだけが目的であればテレビや新聞などのマスメディアの方が向いているのでしょうが、ブログ上のクチコミとは、知ってもらうことだけではなく読者への、比較・対照に関する情報を提供することなのであります。
ブロガーが製品を買った後にどのような評価をしたのか、購入後にどのような使い方をしているのかといった率直な意見が有効なのであります。
実は、3～4年も前に味の素ゼネラルフーヅ（AGF）では、自社商品の販売促進にブログの影響力を利用していたのであります。「ブレンディ香るブラック」を100人のブロガーに無償提供し「可能だったら、飲んでみた体験談をブログに書いてもらいたい」と依頼したというものです。その際、商品を送ってから約2週間で記事がブログに公開されたとのことです。

ブロガーと言う人種、出来るだけ毎日ブログを更新したいと思っているものであります。ですから何か面白い情報はないものかと必死に探していたりもするのです。
つまり、情報が欲しいブロガーと、情報を流して欲しい企業とが、Win Win の関係になれる。そんな企画なのであります。
そこで、新メニューの開発を記事にして欲しいと、ブロガーに依頼するなんてことも面白いのではないでしょうか？　
できれば１回だけではなく、企画から決定までの試行錯誤する過程を取材していただき、そのたびに記事にしてもらう。これにより、「あのお店は真面目に商品を作っているのかぁ」であるとか、「今度の新商品は、美味しそうだなぁ」とか様々な情報が公開されるのですから、それを読んだお客さまの期待が膨らみ、いざスタートって時には多くのお客様が楽しみに待っていたなんて状況が作り出されることでしょう。
また、お店の看板商品に仕上げたいメニューを、ブロガー限定価格なんて形で企画し、記事にしていただくなんていうのも良いのではないでしょうか？
情報を公開していただくことだけでなく、お店にとっても、その商品に対する率直な意見を聞くことができるので、その商品の改善にも大いに役立つと思うのですが･･･

消費者の財布の紐がきつくなりがちな状況では、来店への一押しをできるかどうかが、お店の存続に大きな影響を与えることは間違いないのであります。