- 敷浪 一哉
- 有限会社シキナミカズヤ建築研究所
- 建築家
対象:住宅設計・構造
しかし、一つだけすでにわかっていることがある。
僕は、自分の仕事に対する方針として、必ず心がけていることがある。
それは、「自分を丸裸にする」こと。
家を建てるという行為は、クライアントの体の中身を覗いているようなものである。そう、クライアントにも服を脱いでもらわなければならないのだ。だから、まず、自分はすでに裸で接することが大事だと思っているし、自分の性格上、自然に裸になっている。勤め時代にそのことでずいぶん怒られたこともあった。「正直に話すバカがどこにいる!」みないな感じで。それで仕事を逃したこともあったけど、嘘ついてまでとった仕事は、どこかで綻びができるものだ、と思っている。
そんな性格上、「ビジネスライク」な付き合いは苦手だ。
だから、今関わっている異業種交流会の主旨には大いに賛同できる。
まあ、主旨を考えることからスタートしているので、その部分で自分のやりやすいように持って行こうと色々主張をした結果ということなのだが。
幸い皆同じような趣向を持っていたのはよかった。元々誘ってくれた友人が、その辺の性格を考えて人選したということだろうが。
さて、上手く行くだろうか?
そんな心配をしてもしょうがないのだが。
しかし、まったく違う未知の業種の人たちと友人になれるというだけでも、それは大きな魅力ではないだろうか。
だから、これはすでに上手くいっていると考えよう。
いい出会いは、最大の快感である。