- 小林 幹夫
- 有限会社 電気の問題解決
- 静岡県
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
節電の準備はできていますか?
東京電力・東北電力管内の7月から9月の平日9時から20時まで、使用最大電力の15%カットが目標です。ただ、契約電力500kw以上の大口需要家は、電気事業法27条の法的規制があります。
大口需要家・小口需要家・家庭のうち、電気の専門家がいない小口需要家(契約電力500kw未満の事業者)と家庭の節電対策を順番に考えていきましょう。当社の取引先の小口需要家のほとんどが節電の準備ができていません、照明の間引きが精いっぱいといった感じです。みんな同じでしょうね。
まず今回問題となっている瞬間電力kwと電力量(ご使用量)kwhの違いを理解してください。電力量kwhは、電力会社からくる「電気使用量のお知らせ」のご使用量にあたり、全体の累積総量で今回は考えないでいいです。問題となるのは瞬間電力kwです、このkwが発電能力の超えてしまうと大規模停電の可能性があります。それを回避するため、可能性のある7月から9月の平日9時から20時まで節電するのです。逆にそれ以外の時間は(不謹慎ですが)余裕がある限り使い放題です。
小口需要家の場合、まず過去1年間(出来れば3年間)の最大需要電力のグラフを作ってください、東京電力からは「契約電力の変更申込書」が来ているはずです、それの下段に過去1年間の最大需要電力が記載されています。これで、1年間の傾向がわかります。グラフを作って、グラフが変動なく一定の場合は今回の節電苦労しそうです。逆に夏期にグラフが大幅に大きく振れている場合、冷房空調を節電するだけで目標達成可能です。
次に、何を節電するか考えるため、電気の設備リストを作ってください。大まかでいいです。例えば、照明器具40w**台・エアコン消費電力**Kwといった感じで。最大需要電力の15%節電できるよう計算できればいいのですから。
例えば、夏の最大需要電力が100kwだとします。その15%節電ですから15kw節電です。電気設備リストから15kw分削減すればいいです。
次回は、具体的に節電対策を考えます。
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