工事費坪単価のからくり - 新築・リフォームトラブル - 専門家プロファイル

田中 伸裕
田中伸裕建築事務所 代表
岐阜県
建築家

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木原 洋一
木原 洋一
(不動産コンサルタント)
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閲覧数順 2017年04月26日更新

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工事費坪単価のからくり

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建築豆知識

坪単価とは

文字通り「建物価格を1坪あたりの単価に均したもの」です。

が、それ以上の定義が明確に決まっていません

そのため従来、(建物の価格(円)÷延べ床面積(坪))というのが通例となっていました。

一般的な坪面積とは

   坪→m2の変換は 「1坪=2畳=3.305m2」

   m2→坪の変換は 「1m2=0.3025坪」

となり、100m2=30.25坪となります。

しかし定義がないため最近この坪単価というものはいいかげんになっています

「坪単価○○万円!」「安いね~」「高いね~」という会話をされたことがあるかと思いますが、

割られる建物の金額に何を含めているのか、割る面積はどこの面積を使っているのかがバラバラなので

実質は、目安にすらなっていないのです

 

その工事費はどこまでの工事範囲が含まれていますか?

坪単価算出の根拠となる、建物の金額にはなんと驚くべき事に、

造り付けの家具や、照明器具、キッチンや便器、エアコンなどの設備機器、外構(庭)そして消費税。

これらが抜かれている金額となっている場合があります。

箱だけできても生活はできませんよね?

(建物の価格÷床面積) 分子部分が小さくなれば坪単価が安く錯覚してしまいます。

 

その坪単価の面積はどの部分の面積ですか?

面積においても、延べ床面積ではなく施工面積が使われている場合があります。

施工面積も定義が決まってませんので、一般に延べ床面積には含まれていない、

ポーチ・バルコニー・犬走り、ロフロ面積(天井高さにより延べ床面積に含まれる場合あり)などが

含まれた面積で坪単価が出されている場合があります。

(建物の価格÷床面積) 分母部分が大きくなれば坪単価が安く錯覚してしまいます。

 

このような数値を使った計算をし、建物の金額を少なくし、床面積を大きくして結果、

坪単価が安い錯覚を起こさせる広告が多くなっています。

金曜日や土曜日によく入ってくる新聞広告をじっくり見てください。

面積関係は小さな字で書かれていますが、各社とも様々な数値が入ってます。

当然、企業努力により金額を落としている部分もあるでしょうが、坪単価に隠された数字のトリック(?)を

読み取る必要があります。

 

大手建売メーカーで家を買って坪単価20万円台で喜んでいたが、実質同じ土俵で見ると坪単価60万円だった

などという笑うに笑えない話はよく聞きます。ネット検索苦情でも結構引っかかってきますよね。

坪単価には一体何が入っているのか。調べてみる必要は大ありです。

 

家はすぐにできるわけではありません、御施主さんも何もない更地に家が形になってくると

「やっぱりこの設備を付けよう」とか、「もうワンランク下(上)の材料が使いたい」など工事途中で設計変更

されることもよくあります。

法的に不可能なことは無理ですが、何とか応えた時に変更した部分は工事完了時に、追加または減額として

清算することになります、過去の実績からこれくらいの坪単価でできるだろうという目安は立てれますが

これから建てる家に対しての完全な坪単価ははっきりとは出しにくいものなのです。

 

田中伸裕建築事務所

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