- 石橋 大右
- 株式会社和上ホールディングス 代表取締役
- 大阪府
- 住宅設備コーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
常に話題を提供し続ける「ニュースな会社」、ソフトバンク。
そして、そのソフトバンクの孫正義社長は、さらに「ニュースな社長」です。
そのニュースな社長から、先日実に面白い提案が飛び出しました。
それは、「電田プロジェクト」というものです。
このプロジェクトの概要を簡単に解説すると、日本全国にある休耕田や耕作放棄地に太陽光パネルを敷き詰めて、大規模な発電をしようという構想です。
高齢化や跡継ぎの不在によって耕作をしていない農地は全国に増えており、単に空き地が増えるだけでなく、自然災害の引き金になったり、治安の悪化につながるなど、色々な問題が指摘されています。
誰も使っていない土地を有効活用して、そこでエコな太陽光発電をしたらどうだろう、というのが孫社長の提案です。
稲を育てる田んぼではなく、電気を作る田んぼだから、電田(でんでん)です。
ソフトバンクの試算によると、日本全国にある休耕田と耕作放棄地の全面積のうち、20%に太陽光パネルを敷き詰めることができれば、5000kWという発電力が得られるそうです。
これは原発に換算すると50基分となります。
日本全国には54基の原発があるので、ほぼその数に相当します。
もちろんこれは、まだまだ机上の議論です。
農地を別の用途に使用することには法改正が必要になるそうですし、20%という数字を達成しようと思うと、途方もない地権者との交渉が必要になるでしょう。
予算についても800億円と見積もっているようですが、それもとんでもない数字です。
ですが、それをやろうという提案が出たことに、大きな意義を感じます。
脱原発を叫ぶのは良いのですが、ならば代替のエネルギーをどうするのか?
全ての日本人が原発のお世話になっている現実を無視することはできないのです。
今すぐではなくても、将来にわたって太陽光発電で脱原発を実現する…壮大で、かつ夢のある話だと思います。
このコラムの執筆専門家
- 石橋 大右
- (大阪府 / 住宅設備コーディネーター)
- 株式会社和上ホールディングス 代表取締役
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