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対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
- 伊藤 誠
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世界的に有名なボストンコンサルティンググループは、
世界の富裕層人口の推移について調査を行なっております。
ボストンコンサルティングのレポートでは、
金融資産100万ドル以上の資産を保有する人を富裕層と定義し、
各国の富裕層人口の推移を調査しております。
ちなみに、金融資産とは、株式や、現金・預金のことを指します。
レポートによると、2009年末時点の世界の富裕層人口は、
1,119万人となり、前年比で14%上昇となりました。
富裕層がたくさんいる国別のランキングは次のとおり。
( )内は世界シェア
第1位 アメリカ 471万人(42%)
第2位 日本 123万人(11%)
第3位 中国 67万人 (6%)
そうなんです。日本は、なんと2位なんですね。
ここ数年、日本はリーマンショックの後遺症と財政の悪化により
国内経済は停滞感がずうーっと漂っています。
でも、2位なんですね。これには驚きです。
ところで皆さん、この順番、何かの並び順と同じことにお気付きですか
そうです。世界のGDP大国ベスト3の順位と全く同じです。
こう考えると、日本が2位にであることも理解できますね。
でも、国の豊かさはある程度GDPで比較することはできますが、
経済が成長しているかはGDPだけではわかりません。
何でもそうですが、ある時点の数字を見ても、その数字が成長過程で
伸びている数字か、その逆なのかによって状況は全く異なります。
実は、世界の富裕層人口の増加率を検証すると、
面白いことが見えてきます。
◎世界各国の富裕層人口の増加率(前年比)
第1位 シンガポール プラス35%
第2位 マレーシア プラス33%
第3位 中国 プラス31%
上位3位までの結果を見て、皆さん、何となく納得感が
得られたのではないでしょうか
現在、アジア新興各国の経済は、飛ぶ鳥をも落とす勢いで
成長を遂げています。富裕層の増加率が物語っていますね。
では、日本の富裕層人口の増加率はと言いますと、
なんと・・・・・
1%
これは、主要国の中では最低の数字です。
事実、このデータは09年度の調査になりますが、
昨年、日本が誇りにしてきたGDP世界第2位の座は、
あっけなく中国に奪われてしまいました。
さて、今回は住宅のこととは全く関係が無い話に思えますが、
長期的には、この流れが必ず住宅ローン金利へと影響します。
GDP比200%にも及ぶ国の借金、続く経済の低迷、財政の悪化、
長びく政局の混迷は、日本の信用問題へと必ず発展し、最終的には
我々の生活の基盤ともなる金融へと波及してきます。
さー、日本は再び中国を抜き、
世界に誇る経済大国へと復帰することはできるのでしょうか
皆さん、この国の将来を担う者として、
一緒に頑張って参りましょう。
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