- 原 聡彦
- 合同会社MASパートナーズ 医業経営コンサルタント
- 大阪府
- 経営コンサルタント
対象:医療経営
- 中井 雅祥
- (求人とキャリアのコンサルタント)
- 柴崎 角人
- (行政書士)
人件費が大きなウェートを占める病院の収益構造からみて、生産性の向上は重要な経営課題であると認識して経営改善や業務革新を実施し医師を含めた各部門の生産性を上げていきたいという病院経営者からの相談が増えてきております。
本日は病院で行われる業務(以下 知的業務という)における生産性阻害要因を取り除くポイントについてお伝えします。
1)知的業務とそうでない業務(作業)の違い
1.知的業務
自分で段取りを考えて行う業務(繰り返し性が少ない)。たとえ時間があってもスピーディに実行できるとは限らない。例えば、新しく取り組む業務、多くのマネジメント業務などがそれにあたる。
2.そうでない業務(作業)
すでに手順が決まっている業務(繰り返し性が大きい)。時間があれば確実に実行できる。例えば、製造現場の組み立てラインでの作業などはそれにあたる。
2)知的業務の生産性向上の阻害する要因
1.目に見えない
部下にこんな想いを抱いたことはありませんか?「そんなことなら、早く相談してくれたらよかったのに!」目に見えないから周囲の人が適時・適切にアドバイスができないし周囲の人が平気で邪魔をする。
2.スピードよりもできばえ重視
部下に依頼した仕事に対してこんなことを思ったことはないですか?「こんなこと頼んでなかったのに!(全然、伝わっていない)」「え?ここまでやってくれたの?(ここまでやることはないのに)」スピードとが問題にされにくく、できばえに基準がないから、できばえにバラつきが目立つ(時間をかけなくてもいいところをかけてしまう等)。
3.繰り返し性が小さい
標準との対比からでは問題発見はできない。ノウハウが蓄積されない。
3)生産性向上の三つのポイント
1.業務の可視化(見える化)
業務を目に見える形(ゴールイメージ・やることを明らかにする)にする。
2.曖昧排除
仕事の三要素となる品質・コスト(投入時間)・納期を明らかにしフォローする(レビュー)システムを作る。
3.標準化
時間を含めたプロセスの標準を計画化しその計画を常に見直すことで業務スピードを追求する。
上記のポイントで仕事のやり方を変えると、1年間で見違えるチームになっています。ぜひ、上記のポイントを押さえて、業務改善頂くことをお勧めいたします。
最後までお読み頂きありがとうございました。感謝!
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