生き残るクラウドサービスは? - システム開発・導入全般 - 専門家プロファイル

清水 圭一
日本クラウドコンピューティング株式会社 
東京都
IT経営コンサルタント

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対象:システム開発・導入

清水 圭一
清水 圭一
(IT経営コンサルタント)
井上 みやび子
井上 みやび子
(Webエンジニア)

閲覧数順 2016年12月07日更新

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生き残るクラウドサービスは?

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中小企業経営にクラウドコンピューティングを活用

皆さん、こんにちは。
日本クラウドコンピューティング株式会社の新井です。

本日は、生き残るクラウドサービスについてお話したいと思います。

クラウドサービスというのは、気軽に使うことが出来る反面、一度、使い出したらデータがそのクラウドサービスに蓄積されていきます。

そのお陰で、通常のインストール型のソフトウェアと違い、データの管理や保護の必要性がなくなり、運用が楽になるのですが、万が一、他のクラウドサービスに移行したい、使っているクラウドサービスに仕様上の不満が出る、クラウドサービス自体がサービスを止めてしまう可能性も考えておかなくてはなりません。

中でも、最後のクラウドサービス自体がサービスを終了してしまったら、もう、どうにもなりませんので、ここだけはユーザー側も注意をする必要があります。

また、クラウドサービスを営む事業者にとっても、どうすればユーザーに評価される、使ってもらえるクラウドサービスが出来るかということも、大きな関心事ではないかと思います。

当社はクラウドコンピューティングを企業に導入する立場でありながら、クラウドサービスを事業として行っている企業に対しても、コンサルティングをサービスを提供しております。

その中で、生き残るクラウドサービスの3つの必要条件があると感じています。


今日は、その3つの条件についてお話していきたいと思います。


1.サービス価格の妥当性

クラウドのメリットは、大きなシステムを多くのユーザーでシェアをするマルチテナントサービスですが、ユーザー側としては、安価な料金で優れたシステムを利用することが出来ると言う点にあります。

しかしながら、具体的にそのサービス名は申し上げませんが、一部のクラウドサービスの中には、「1日コーヒー一杯の価格で」というような、分割したことによる価格値頃感を演出して、実際には割高な料金となっているものも多くあります。

実際には、3年ぐらい利用していると、普通にインストール型のソフトウェアを導入したほうがトータルコストでは安かったということも多くあります。

また、サーバーやソフトウェアの価格は、年々、下がっていきます。ですので、自社構築でシステムを作るのと、クラウドサービスを使ってシステムを作る場合、サーバーやソフトウェアの下落率を考慮して、3-5年の総額で考えなければなりません。


2.ローカライゼーション

ローカライゼーションというと聞き慣れない言葉かもしれませんが、日本語で言うと、現地化、日本語化ということになります。

クラウドサービスの多くは、英語圏のサービスが日本語化され、日本でクラウドサービスとして提供されます。

しかし、今でも多く目にしますが、ヘルプやWebページが日本語化されていなかったり、入力フォームに日本語を入れたりすると文字化けをしてしまうものが多くあります。

これは、ちょっとの問題に思えるのですが、ユーザーが主導で導入、運用するクラウドサービスにとっては、一部日本語化が未対応なだけで、不安に思われ、導入検討から外してしまうということが起きてしまいます。

私共のお客様でも、良いクラウドサービスをご紹介したのですが、一部、日本語対応されていないWebがあったというだけで、アレルギー反応を起こして、検討からはずしてしまったと言うことがありました。

実際、私自身も、以前、外資系のITベンダーに在籍していたのですが、その時は、少しぐらい日本語化が出来てない製品でも、簡単な英語メニューやマニュアルであれば、ユーザーは許してくれるだろうと思っていたのですが、実際はそうではありません。

日本人の英語に対するアレルギーは相当なものだと考えて、日本製だと思えるぐらい、日本語化をすることは、そのクラウドサービスの存亡に関わるぐらい大切だと思います。


3.インテグレーション

最後はインテグレーションです。インテグレーションは日本語で言えば、統合と言う意味です。

クラウドサービスとして提供されている顧客管理システムがあったとします。

最初は、顧客管理システムを単体で使っていたとしても、そのシステムを使えば使うほど、重要なシステムになり、他のシステムと連携が出来ればいいと感じるようになります。

中堅以上の企業は、業務ごとに複数のシステムが稼動しており、そのシステムは密接に連携して動いています。

つまり、顧客管理システムのデータが受発注業務システムと連携し、最後は会計システムに流れるという形です。

クラウドサービス一つとっただけでも、他のクラウドサービスや自社システムと連携をすることが大切なのです。

ですので、他のクラウドサービスや自社システムと連携をして、インテグレーションしやすいサービスが、最終的にはユーザーに長く使ってもらえるシステムであり、ユーザーがクラウドサービスを選択する際の要件にしている事項でもあるのです。


以上のようなことを主軸に、「生き残るクラウドサービス」をユーザー側もクラウド事業者側も考えて頂ければ、クラウドコンピューティング自体も、もっともっと発展し、ユーザーも増えるのではないかと思います。

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