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日経記事;住友化学,タッチパネル参入サムスンに供給に関する考察

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皆様、おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です、

5月8日付の日経新聞に、『住友化学、タッチパネル参入 スマートフォン向け 韓国に新工場、サムスンに供給 』 のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。


『住友化学はスマートフォン(高機能携帯電話)に使うタッチパネル市場に参入する。

韓国に約200億円を投じて、新工場を建設し、2012年に生産を開始。製品は全量、サムスングループに供給する。液晶よりも高精細な有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)と組み合わせた視認性の高いタッチパネルを世界に先駆けて供給する。

タッチパネルは画面に指で触れてページをめくったり、画像を拡大したりできる。住友化学は液晶パネルに不可欠なフィルムや発色材料の大手で、そのノウハウを生かして透明度が高く画面の応答速度が速いタッチパネルの開発に成功した。

ガラスの表面に指の動きを感知する微妙な回路をつくり、サムスンに供給する。新工場は韓国京畿道にある住友化学会社の敷地内に建設する。
すでに着工しており、12年1~3月の稼働予定。初年度150億円の売上高を目指す。

サムスンのスマートフォンは画面に有機ELパネルを使っているのが特徴。有機ELは自ら発光するため、液晶のように後ろから照らす光源が不要で消費電力も少ない。

米アップルの「iPhone」に対抗して昨年発売した「ギャラクシーS」は、世界で累計1400万台以上を出荷するヒット商品になった。

サムスンはこれまでタッチパネルを内製するか台湾企業などから調達しているもよう。住友化学から高機能タッチパネルを安定調達し、他のスマートフォンとの違いを鮮明にする戦略だ。

住友化学は携帯電話や薄型テレビのパネル用部材など情報電子科学部門の売上高を13年3月期までの3年間で5割増の約4000億円にする計画。

米調査会社ディスプレイサーチは世界のタッチパネル市場が16年に10年比で2倍強の149億ドル(約1兆2000億円)になると予測する。』


今回の提携は、有機ELを使って低消費電力で、透明度が高く画面の応答速度が速いタッチパネルを開発した住友化学と、このタッチパネルでスマートフォン市場を席巻したいサムスンの思惑が一致して成立しています。

世界市場で勝者になるための、勝者連合を目指していると考えます。

住友化学の決意のほどは、有機ELパネルの量産工場を韓国内の自社敷地内に建設することで読み取れます。
製造コストなどの問題もあって工場を国内ではなく、韓国に決めたと推測します。

最も重要な要因は、サムスンの近くに工場を作り、需要に合わせて柔軟に供給できる仕組み作りだと考えます。
つまり、サムスンとの提携を軸にスマートフォンや薄型テレビのディスプレー部品市場で、世界ナンバーワンを目指す戦略を住友化学が立案・実行したと見ています。

現時点で国内の携帯機器メーカーは、世界市場を席巻できる力を持っていません。
情報端末機器の部材市場で、勝者になるために海外の機器メーカーと提携するのは自然の流れです。

中小企業の輸出事業拡大を支援している身としては、住友化学が韓国に新規タッチパネルの量産工場を建設するのは、少々残念です。

しかし、顧客企業の近くに提供部材の工場を作ることも世界市場での事業拡大には必要な選択肢の一つです。

国内で作りながら、円高や製造コストなどの削減対策などを行って、世界市場に輸出していく中小製造業者への一層の支援強化の必要性を再認識しました。

住友化学は、タッチパネルなどのディスプレー部材市場で、インテルのようにぶっちぎりの部材メーカーになることを期待します。

よろしくお願いたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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