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日経記事;インテル立体構造半導体量産 省電力高性能に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

5月5日付の日経電子版に、『インテル、立体構造の半導体量産へ 省電力で高性能』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

 
『半導体世界最大手の米インテルは4日、立体的な構造のトランジスタを使ったMPU(超小型演算処理装置)の量産を年内に始めると発表した。
同社従来品に比べて大幅な性能向上や省電力化を実現できるのが特徴で、性能を据え置けば電力消費量を50%以上削減できるという。サーバー向けやパソコン向けに幅広く新技術を活用する。

これまで50年以上にわたって半導体チップの上に形成するトランジスタは平面的な構造をしていたが、立体的な構造を取り入れることで電気の流れをきめ細かく制御して性能を向上させたり消費電力量を減らしたりすることが可能。トランジスタの集積度を高めることで機能向上や小型化にも寄与する。

インテルは現在、回路線幅が32ナノ(ナノは10億分の1)メートルのMPUを生産しているが、年内に22ナノメートルの製品(開発コード名・アイビーブリッジ)の量産を始める。

上記写真は、年内に量産するMPUに使うトランジスタ(日経Web版より抜粋)

 


この製品に立体的な構造のトランジスタを取り入れる方針で、2012年にサーバー向けやパソコン向けとして販売を始める見通し。スマートフォン(高機能携帯電話)などへの搭載も視野に入れている。

半導体業界ではインテルの創業者の一人であるゴードン・ムーア氏が1965年に提唱した「トランジスタの集積度は2年ごとに倍増する」という「ムーアの法則が有名で、これを実現することによりI(情報技術)機器の性能向上や低価格化が進んできた。
だが、ここ数年は微細化技術が進んだこともあり限界が指摘されてきた。

同日、米サンフランシスコで開いた記者会見で同社シニアバイスプレジデントのビル・ホルト氏は「新たな技術はムーアの法則の継続に寄与する」と説明。
ムーア氏も「基本的な構造に関する変更は非常に斬新な取り組みであり、新技術により歴史的な技術革新のペースが維持される」とのコメントを発表した。

インテルはパソコンの頭脳にあたるMPUでは世界シェアの約8割を握るが、市場が急拡大しているスマートフォンや「タブレット」と呼ばれる多機能携帯端末では存在感が低い。
もともとパソコン向けに設計された同社のMPUは競合製品に比べて電力消費量が多く敬遠されてきたが、新製品はこうした市場で巻き返す切り札にもなりそうだ。』


市場のニーズは技術革新を付き起こす典型的な事例の一つです。

スマートフォンでは、パソコンと比べ低消費電力に開発・設計する必要があります。
従いましてパソコン・サーバー用途に特化して開発されたインテルのMPUは、高消費電力チップとして敬遠されてきました。

そこで、インテルは、性能を維持強化すると共に消費電力を下げるという、二律背反事項を可能にする挑戦を行いました。
俗に言う、「ムーアの法則」の限界を自ら打破できることを示しました。

このMPUはが想定された機能・性能・仕様のものであれば、スマートフォン、パソコン、サーバーの製品群で使用されることになります。
一大ブームを巻き起こすと考えます。

世界的に省エネ・省電力は要求される共通事項です。
ましては、日本国内では大震災後、省電力は緊急な必須事項になっています。

同時に、高性能化・高機能化を行う必要があります。
これを怠ると、競合他社に顧客・市場を奪われます。

昨年、ある政治家が言ったように「2位」で良しとするメーカーがいたとしたら、世界企業との競争には打ち勝てません。

省電力と高機能化・高性能化を同時に達成し、差異化を行わない限り競合他社には勝てません。

今回、インテルがその高事例を出してくれました。
国内製造業が目指す方向性を明示しています。

省電力化を推し進めないと、国内を含む世界市場から全く相手にされない時代がすぐに来ると予想しています。

MPUは残念ながら完全にインテルに市場を取られていますが、他の主要電気・電子部品:製品では、省電力と高機能化・高性能化を三位一体として開発を進めて世界企業に勝ち抜くことを期待しています。

市場ニーズがインテルを突き動かしたように、国内製造業は更に省電力化を要求されるシビアな国内市場を抱えています。
この高い市場ニーズを満たすように切磋琢磨して、国内製造業者が世界企業をリードすることを期待します。

中小製造業者も同じで、ニッチ市場で省電力化・高機能化・高性能化を同時に達成し顧客の心をつかみ取ることにより、自社製品の競争力を高める戦略の立案と実行が勝ち残っていくために必要です。
インテルのように!!

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁

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