- 澤田 且成
- アイディーテンジャパン株式会社 企業ブランディングコンサルタント
- 東京都
- ブランドコンサルタント
対象:ブランド戦略・ネーミング
No.164 危機を乗り越え復活を遂げた「白い恋人」のネーミング力
-
==============================================================
No.164 危機を乗り越え復活を遂げた「白い恋人」のネーミング力
--------------------------------------------------------------
“選ばれ続ける仕組み”を設計するメールマガジン 2011.05.02
ブランディングニュース『企業ブランド戦略の成功と秘密』
==============================================================
【お知らせ:6月1日(水)開催ブランディング勉強会】
・創業から16年で売却額100億円に成長したQBハウスの創業者が登壇!
・早稲田大学大学院の准教授からブルーオーシャン戦略を再現する
ビジネスモデルのフレームワークの解説!
・ニッポンブランドで海外進出を狙うコツが学べる!
⇒ http://www.id10.jp/seminar/110407
-----------------------------------------------
みなさんこんにちは。
アイディーテンジャパン・ブランディングニュース編集局です。
木漏れ日が気持ちいい5月を迎えました。
今年のゴールデンウィークは、日取りもよく
7連休、10連休の方もいるようです。
海外や国内への旅行が多い例年に比べ、
今年はボランティア活動にチャレンジしたり、
家や近場で過ごしたりと、いつもと違う過ごし方が多いそう。
中国の家族のもとに行っている代表・澤田からはこんな連絡がありました。
-----------------------
家族が住むマンションのスタッフが
東日本大震災の復興を祈って折り紙で鶴をつくって
日本人家庭のもとへ届けてくれていたんです。
大震災を通じて国を超えた人と人とのつながりを感じています。
http://www.katsunarisawada.jp/node/142
-----------------------
どうか有意義な休日をお過ごしください。
さて、今回のブランディングニュース
『企業ブランド戦略の成功と秘密』では、
銘菓「白い恋人」を製造する石屋製菓をクローズアップします。
北海道を訪れたら、誰もが買い求める白い恋人は、
誰もが記憶に残るネーミング、そして
見事にマッチングしたパッケージとお菓子自体の味わいで
発売以来35年のロングセラーを誇る商品です。
しかし、2007年に発覚した賞味期限改ざん事件では
製造中止・社長交代といった事態を引き起こし
一時は会社の存続すら厳しい局面に。
同様の事件により、老舗・メーカーの閉店や廃業が相次ぐなか
それでも再起を果たし、
2010年の日経MJ「地域ブランド戦略サーベイ」では見事5位に入賞。
現在では、駅・空港で夕方には品切れ状態になるまで
売上を回復させています。
なぜ、白い恋人は復活を遂げることができたのか。
今回はネーミング力と
事件以後の姿勢から考えていきたいと思います。
石屋製菓ホームページ
http://www.shiroikoibito.ishiya.co.jp/
* * *
--------------------------------------------------------------
<本日の内容>
--------------------------------------------------------------
[1] "選ばれ続ける仕組み"の事例:
危機を乗り越え復活を遂げた「白い恋人」のネーミング力
[2] ブランディング勉強会
[3] 編集後記
--------------------------------------------------------------
[1] "選ばれ続ける仕組み"の事例:
危機を乗り越え復活を遂げた「白い恋人」のネーミング力
--------------------------------------------------------------
■ 雪の舞う北海道が見事にマッチしたネーミング
サクサクのラング・ド・シャのクッキーに
なめらかなホワイトチョコレートをサンドした銘菓・白い恋人。
1976年の誕生以来、35年もの間
多くの人に愛されるロングセラー商品です。
メーカーの石屋製菓は、戦後まもなく駄菓子店として創業しますが
ときは高度経済成長期。
事業も高級菓子製造へと事業をシフトしました。
石屋製菓が目をつけたのは、
当時大ブームだったホワイトチョコレート。
これを、手を汚さずにおいしく食べられるよう
創業者の石水幸安氏、勲氏(のち二代目社長)が
考案しました。
ネーミングのきっかけは、もちろん雪。
幸安氏が趣味だったスキーからの帰宅時に雪が降り始め、
思わずつぶやいた「白い恋人たちが降ってきたよ」との言葉から。
白い恋人が発売となる少し前の1972年に、
札幌で冬期オリンピックが開催されていたこと。
さらには1968年に制作されたフランス映画「白い恋人たち」が
日本でも上映され、冬のイメージとともに
北海道への観光客が増加しつづけている時期でした。
こうした時運もあり、白い恋人は順調に売上を伸ばし、
「北海道で必ず選ばれるおみやげ」
「何度も食べたいおみやげスイーツ」の地位を確立。
年間2億枚を製造し、アジア各国でもファンが存在する
ブランド商品へと成長を遂げました。
続きはこちらから。
⇒ http://www.id10.jp/brandingnews/110502
このコラムに類似したコラム
No.158 「ストッパ」のネーミング戦略 澤田 且成 - ブランドコンサルタント(2011/03/01 16:18)
No.133 THE BARBERに学ぶシンプルでダイレクトなネーミング戦略 澤田 且成 - ブランドコンサルタント(2011/02/15 13:04)
2-3 「いいコト」へのブランド戦略の転換 吉原 賢 - クリエイティブディレクター(2014/10/21 17:46)
2-2 日本市場は縮小し、機能や性能だけでは生き残れない 吉原 賢 - クリエイティブディレクター(2014/10/13 18:22)
私のブログで検索アクセス数が一番多いロイヤルティーとロイヤリティーについて・・・ 南 卓志 - ブランドコンサルタント(2013/10/31 11:00)