日経記事;『経営の視点 震災で起業家魂再び』に関する考察 - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表
神奈川県
経営コンサルタント
専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

日経記事;『経営の視点 震災で起業家魂再び』に関する考察

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 新規事業・事業拡大
  3. 新規事業・事業拡大全般
経営コンサルタントの活動 経営戦略・事業計画作成支援

皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

5月2日付の日経新聞に、『経営の視点 震災で起業家魂再び 計算超え「意義ある」事業を』のタイトルで、編集委員の森一夫氏が記事を書いています。

本日はこの記事に関して考えを述べます。


記事の主な内容は以下の通りです。

『東日本大震災による危機的状況への企業の闘いは続いている。サプライチェーンの修復にはまだ時間がかかる。

同時に復興へ向けてのきっかけを探る動きも起きている。未経験の災害に直面して、経営者は収益性などの計算を超えた対応を迫られた。
そこに実は経営者に欠かせない起業家精神に通じるものがある。

帝人の大八木社長は3月11日、ぐらっときた時に、同社の在宅医療サービスを利用している患者のことが脳裏に浮かんだ。
様々な肺の疾患で呼吸不全に悩んでいる患者の自宅に、同社の医療部門は酸素濃縮装置を設置して定期点検などをしている。

停電になれば装置は使えない。一刻も早く患者に連絡して、酸素ボンベの補給などの応急措置を講じなければ、生命にもかかわる。

「在宅医療事業は安全と安心を届けるという理念に立脚する。緊急時に、これが果たせなければ事業は存在理由を失う」と、大八木社長は危機感を募らせた。

震度5弱以上地域の患者は約2万5000人、被災地が集中する東北を担当する仙台支店管内では約5000人だ。
電話回線は不通で、直ちに全国から応援を動員して自宅、避難所を回って患者探しを始めた。

当初、被災地は大混乱で所在を確認できた患者は4分の1程度にとどまった。
最新時点では未確認は10人未満となっている。場所によっては病院に酸素濃縮装置を大量に並べて、帝人以外の患者も差別なく受け入れる態勢をとった。

これに触発されて、大八木社長はケアハウスを全国各地に設ける構想を思い立った。「災害時などに、特定の場所でもお世話できるようにしたい。人工透析なども加えてもよい」という。

病院、ショッピングセンター、住宅メーカーなどと組んでやれば、コストを抑えて作れる。

背景には「あくまで安全、安心を、広い意味での社会貢献として確立しなければ、企業はもはや生きていけない」との認識があるという。
一見きれいごとのように思えるが、今回の震災や原発事故で人々の安全性や省エネルギーなどへの意識は格段に厳しくなったと受け止めている。

今後、どうのような新規事業に取り組むのか、何の事業を拡大するのか、その判断基準は劇的に変わるという。

「従来、市場性はどうかなどが重くみられてきた。これからは何のためにやるのか、帝人の目的は何かといった点から始めなければならない」と考える。

利益は後からついてくるというわけだ。
どのくらいの市場が見込めるか、コストはどうかという点も必要だが、行き過ぎると、経費管理を経営と勘違いする。

大八木社長の発想は、社会的に意義のある事業をしたいという企業の原点と重なる。
起業家魂が再生すれば、日本の立ち直りは早い。。。』


帝人社長の大八木氏及び森一夫氏の考えに全面的に賛成します。

私たちが支援している中小製造企業の社長は、必ず何らかの事業目的を持ち、社会的な存在意義を持って事業を行っています。
単にカネ儲けしたいという社長はいません。

激しい競争のもとでコスト削減圧力にさらされながらも、懸命に技術・商品開発を推し進めより良い商品・サービスの提供により勝ち残ろうとしています。

事業の目的・理念と事業性は、両輪で同時に存在させる必要があります。
事業の理念だけを追い求めると、資金繰りなどで息詰まる可能性があり、バランスが大事です。

中小製造企業の場合、事業目的・理念を実現するための技術を持っていることが勝ち残るための必須条件になります。
もし無い場合、M&Aや事業連携で確保する必要があります。

今は、販路が無くてもインターネット通販の仕組みを活用して海外市場を含めて顧客に商品やサービスを提供することが可能です。

社会的に意義がある事業の多くは、市場ニーズが存在すると考えます。

大八木社長が言われていますように、安全、安心はこれからの新規事業のキーワードの一つです。
加えて、省エネ、環境、医療、バイオ、IT技術がキーワードになります。

国内だけでなく海外市場も取り込んで、技術的な差異化を図りながら起業化・事業化を行う必要があります。
これからの起業や新規事業は、必ず海外市場を取り込んで輸出することも考える必要があります。

何れの分野も、細かな気配りが必要な商品・サービスが必要であり、日本企業が得意とする技術・ノウハウを生かせます。

ニッチな市場で得意技術で差異化し、社会貢献しながら事業を伸ばしていけるようにすることが重要です。

政府の規制緩和や補助金施策などでの後押しも重要だと考えます。

可能性が見つかったら食らいついてものにするまで頑張る、このような中小企業を今後とも積極的に支援していきます。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(神奈川県 / 経営コンサルタント)
グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表

起業・企業存続の為の経営戦略立案・実行と、ビジネススキル向上

起業及び、事業拡大や経営合理化を目指す企業に対して経営コンサルを行います。大手メーカーで得た経験を活かし、補助金活用、アライアンスやM&A、市場分析に基づいた事業戦略策定・実行や事業再生を支援します。OJT研修でのビジネススキル向上を支援します。

カテゴリ 「経営コンサルタントの活動」のコラム

このコラムに類似したコラム