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日経記事;パナソニック,海外中心4万人削減 事業再編に関する考察

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経営戦略 集中と選択;事業撤退

皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

4月28日付の日経新聞に、 『パナソニック、課外中心に4万人削減 重複事業スリム化』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです、

『パナソニックは2012年度末までに連結ベースの従業員約38万人のうち、1割に当たる4万人規模の人員を海外を中心に削減する。

家電や照明器具を含む家電事業など、4月1日に完全子会社化したパナソニック電工、三洋電機と重複する部門のスリム化を急ぐ。
価格競争の激化や新興国市場の開拓など、世界規模で一段と競争が激しさを増す電機業界で勝ち残りを目指す。

人員削減は今年度から来年度にかけ希望退職制度を活用して実施する。グループの従業員は現在、パナソニックが22万人、パナソニック電工が6万人、三洋電機が10万人。合計38万人。

海外の生産部門のほか、3社で事業領域が重複する白物家電やLED照明事業のほか、本社機能を中心とする間接部門が主な削減対象になるとみられる。

今回の人員削減はパナソニックがIT不況時に実施した約2万6000人、リーマンショック後の約1万5000人を上回る規模。

製造業では売上高が最大の
トヨタ自動車で連結従業員は32万人(連結売上高19兆2000億円)
日立製作所は36万人(連結売上高9兆3100億円)
と比べ人員の余剰感があり、構造改革を加速する必要があると判断した。

パナソニックの11年3月期の最終損益は700億円台の黒字(前期は1034億円の赤字)だったようだ。
震災の影響もあって一部製品の販売が低迷し、会社予想(850億円の黒字)には達しなかったとみられる。

12年3月期は前期推定比3割減の500億円程度になるもよう。12年3月期は人員削減や工場再編などに伴い1千億円を超える構造改革費用が発生する。
ただ特別割り増し退職金が必要のない海外中心の人員削減となる見込みのため、最終黒字を確保する。

パナソニックは13年3月期に売上高営業利益率を「5%以上」に高める目標を掲げている。
11年3月期の営業利益率は3%台にとどまったとみられる。』

今回のパナソニックの事業再編は、先ず完全子会社化したパナソニック電工と三洋電機との間に抱える重複事業を解消することを第一に行います。

これは、M&Aを行った後の常套手段で、重複する事業部隊、工場、販売、間接部門などを整理統合するものです。
どの企業もM&A後に行う必要のあるプロセスです。
スリム化して贅肉をそぎ落とし筋肉質の体質にする為に行います。

記事によると、海外事業を中心に行う様ですが、国内の整理統合もある程度行うことになると見ています。
海外事業部門や工場が無くなると、それらを統括していた本社機能は不要になります。
これらの関連部門や部隊は、人員の再配置か、リストラを行うことになります。

パナソニックが優先して行う必要のあることは、重複事業と重複・不要組織の解消です。

次に描く必要のあることは、成長が期待できる事業分野の絞り込みと勝つための事業戦略の構築・実行です。
これは、火急かつ速やかに行う必要があります。

サムソンや他の海外競合企業の動きが速く、競合他社以上のスピードを持って行う必要があるためです。
パナソニックは、既に成長が見込める環境・エネルギー分野への集中投資を表明しています。

上記リストラは、この集中を加速させるためのプロセスとみています。

大震災後、環境とエネルギーを調和させてより高効率で必要のあるエネルギーを調達・消費する技術が求められています。
日本はこれらの総合技術なしに経済発展出来ない状況に追い込まれています。
しかし、この社会的なニーズがパナソニックだけでなく、他企業の事業展開を後押しします。

パナソニックは既に家庭用蓄電池の早期導入を表明しており、トヨタ自動車などと組んで電気自動車や太陽光発電などを組み合わせた、総合的な発電・蓄電システム商品化を目指しています。

パナソニックは国内のニーズにマッチした事業展開を行おうとしています。
同時にこれらの事業分野は世界が必要としているものです。

パナソニックには、世界をリードする環境・エネルギー企業になることを期待しています。
国内の関連事業や企業も活性化し、国内経済に好影響を与えます。
国内初の技術・事業で世界を席巻する企業が多く出て欲しいですね。

どの企業も成長市場で強みを出すことが、事業発展のポイントの一つです。
現在、安全・安心・環境・医療が成長市場のキーワードだと考えます。

パナソニックの動きは、他企業が参考にできます。
今後の彼らの事業展開に注目しています。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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